もちろんスタンダードモデルの「iPhone 17」も、基本仕様やカメラの性能が向上しており、どのモデルも「今年は買い」と発表時から評判も上々だ。
しかし買おうと考えたとき、一番のハードルは“価格”だろう。最も安いiPhone 17 256GBでも10万円を超えており、どこで、どのようにして買うかは多くの消費者の悩みになっている。
そこで今回は、多くの人が購入先に選ぶであろう「家電量販店」と「キャリアショップ」を比較しながら、どちらで買う方がお得か、またどちらがより安心かなどについて、元携帯販売員でフリーライターの筆者が解説していこう。
家電量販店とキャリアショップ、お得なのは
iPhoneに限った話ではないが、スマートフォンの販売価格は店によって異なる。店舗ごとにキャンペーンによる割引額に差が出るため、「MNP(他社に乗りかえての購入)」で契約・購入を予定している場合は、複数の店舗でキャンペーン内容を比較するといいだろう。ただ、実際に一番多い購入方法は、キャリアを変えない「機種変更」だろう。機種変更に限れば、安く購入できるのは家電量販店となることが多い。
先にも書いたようにスマートフォンの販売価格は店によって異なるが、この違いは「頭金」と呼ばれる、契約当日に店頭で支払う金額が店によって自由に設定できることで生まれる。
例えば「本体代金12万円を48回払いで購入すると月々2500円ずつ支払い」と、携帯電話事業者のWebサイトで案内されていた場合、原則、どの店で購入してもこの総額・月々の支払額は変わらない。
これとは別に「本日契約・購入の際に、店のレジで支払う分」として、店ごとに金額を設定しているのが「頭金」だ。
この頭金は家電量販店では0円~5000円程度が多く、キャリアショップでは1万円前後を設定していることが多い。
また家電量販店は近隣他店との競争として、頭金が安い店舗の金額を伝えると頭金を下げてくれることもあるため、キャリアショップよりも安く購入できる可能性が高い。
家電量販店のポイントサービスにも注目
家電量販店とキャリアショップ、どちらで買うか悩んだときは、家電量販店のポイントサービスにも注目するといいだろう。家電量販店では通常、レジで支払う金額の1~10%のポイントが還元される。分割で購入する場合は店頭で支払うものがない可能性もあるが、・一括で購入する場合
・頭金で数千円の支払いが発生する場合
なら、数十円~1000円前後のポイント還元を受けることができる。
このポイントは画面保護フィルムやケースなど、新しいiPhoneに必要になるアクセサリーや周辺機器の購入時に割引として利用できる。少しでもお得に新しいiPhoneを手に入れたい場合は、家電量販店の方がオススメだ。
キャリアショップにもメリットはある
これまで解説してきたように、「価格」を重視する場合は家電量販店がお得なのだが、キャリアショップを選ぶメリットもあることは覚えておきたい。まず、キャリアショップの多くは手続きが事前予約制だ。新しいiPhoneの発売時期は店頭が混み合い待ち時間も長くなる傾向にあるが、事前予約制のおかげで長時間待たされることもなく、スムーズに手続きを行うことができる。
さらに、毎月の通話料やデータ通信量に基づいて、現在の契約プランが最適かどうかも確認し、買い替えに合わせて料金プランの見直しをじっくりと行ってくれる。機種代金の支払いこそ支出としては増えるものの、通信料まで含めるとそこまで変わらないような提案をしてもらえる可能性もある。
そして購入後のサポートや、ショップで定期的に実施されている「スマートフォン教室」の予約もその場でできるなど、新しいスマートフォンの難しそうな部分を解消してくれるサービスは、キャリアショップの方が充実している。
さまざまなものが値上げされる中、支出を抑えたいのであれば家電量販店を選ぶべきだが、キャリアショップの安心感やサービスにも高い価値がある。機種代だけでなく、サービスやサポートにかかるコストも考慮し、どちらを選ぶかを検討することが、“賢い最新iPhoneの購入方法”と覚えておくといいだろう。
【迎悟プロフィール】
家電量販店やキャリアショップなど、多数のチャネルで携帯電話販売の最前線に10年近く従事。その経験をもとに、現在はフリーランスライター・ブロガーとして活動している。携帯電話販売の現場インタビューや契約・使い方のハウツーを中心に、さまざまな媒体で執筆中。