1. 歯ブラシの置き方
歯ブラシ立ての底にぬめりがあったり、歯ブラシのヘッド同士が接触したりしていませんか? 洗面所は湿気が多いので、どうしてもぬめりが発生してしまいます。洗面所の湿気と歯ブラシに残った食べカスなどが混ざり合うことで雑菌が繁殖し、ぬめりが発生するのです。このぬめりは黄色ブドウ球菌などの菌が作るバイオフィルムで、歯ブラシを汚染する可能性もあります。また、家族の歯ブラシのヘッドが接触するような置き方だと、虫歯菌や歯周病菌がうつる可能性も考えられます。 改善策:歯ブラシは1本ずつ立てて、ヘッドが接触しないようにしましょう。フックタイプで浮かせて収納できるアイテムだと、底に水がたまるのを防げるので掃除がラクになります。ただし、フックタイプの場合も、引っ掛ける部分の汚れはこまめに落とすようにしましょう。
2. コップを濡れたまま放置する
歯磨きをしてコップを使い終わった後、水を切らずにそのまま置きっぱなしにしていませんか? コップに残った水滴や口の中の雑菌が湿った環境で繁殖することで、黒カビやピンク色のぬめりが発生します。これらの雑菌は次に使う人の口に直接入る可能性があり、衛生的ではありません。また、コップを洗面台に直接置いておくと、底の部分にぬめり汚れが発生してしまいます。改善策:
コップは使い終わったら、逆さにして水気を切るかフックなどに引っ掛けて乾燥させましょう。毎日コップの内側を軽くこすって洗う習慣をつけると、より清潔に保てます。底にぬめり汚れをつけないためにも、フックなどを使った引っ掛ける収納がいいでしょう。
3. 湿ったタオルを長時間掛けっぱなしにする
洗顔や手洗い後の湿ったタオルを長時間掛けっぱなしにしていると、雑菌が繁殖し不快なニオイの原因になります。湿ったタオルは、雑菌が繁殖するのに絶好の環境。タオルについた皮脂や水分、洗剤の残りカスなどを栄養源にして、モラクセラ菌などの雑菌が繁殖します。これらの菌がフンをしたり分解したりする過程で、不快なニオイが発生するのです。 改善策:使ったタオルは乾燥させることが最も重要です。使用したら、風通しのいい場所にできる限り風が当たる範囲が広いような形で干すようにしましょう。複数枚のタオルを用意してこまめに交換・洗濯することで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
4. 水栓の根元の掃除をしていない
洗面台の水栓(蛇口)の根元は、気付かないうちに汚れがたまり、カビの温床になりやすい場所です。 根元の隙間にたまったホコリなどが飛び散った水と混ざり合うことで、汚れが蓄積し、カビが発生します。見た目が悪くなるだけでなく、アレルギーの原因になることも。改善策:
水栓の根元は、使い古した歯ブラシや綿棒などを使って細かく掃除するのがおすすめです。月に1回程度、中性洗剤をつけた歯ブラシで根元をこすり、洗い流すことで清潔に保てます。普段から水栓周りの水滴を拭く習慣をつけるだけでも、汚れの蓄積を防ぐことができますよ。
今回は、洗面所で見落としがちなNG習慣とその改善策についてご紹介しました。少しの工夫で洗面所は清潔で快適な空間になります。今回ご紹介した方法を、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてください。そして、家族みんなが安心して使える洗面所に整えてくださいね。









