
教育費と老後資金を貯めるのが目標(画像:PIXTA)
今回は、東北在住の「えりりん」さん(37歳・専業主婦)。教育費と老後資金のために、普通預金を中心に毎月コツコツ積み立てを続けている体験談を伺いました。
■プロフィール
ペンネーム:えりりんさん
年齢:37歳
性別:女性
家族構成:本人、夫(35歳)、子ども(1歳)
居住:東北・賃貸
職業:専業主婦
世帯年収:夫500万円
■資産と運用状況
普通預金:700万円(地方銀行)、450万円(ゆうちょ銀行)、50万円(地方銀行)
定期預金:200万円
毎月の積立:普通預金に10万円
普通預金を中心に教育費・老後資金を準備
えりりんさんが預貯金を始めたのは社会人になってから。「将来のために備えておこう」と考えたのがきっかけでした。利用しているのはゆうちょ銀行や地方銀行など。ATMの利便性が選ぶ理由になっているといいます。現在は普通預金を中心に、定期預金200万円も組み合わせながら貯蓄を継続。毎月10万円をコツコツ積み立て、教育費や将来の年金不足を補う老後資金として準備を進めています。
「すぐに引き出せる安心」と「もっと増やしたい気持ち」
結婚や出産を経て、結婚式や新婚旅行、出産準備などで大きな出費が続いたときには「普通預金で残しておいてよかった」と感じたそうです。特に、突然の入院で現金が必要になったとき、即座に対応できたのは大きな安心につながりました。一方で「まとまった出費があると普通預金だけでは物足りなさを感じた」とも。これまで投資をしたことはありませんが、「普通預金だけでなく投資も視野に入れたい」という気持ちが芽生えてきました。
「無駄遣いはしないようにして、コツコツと節約を続けていますが、毎月の積み立てをこの先も続けられるかは不安。投資の知識がない自分でも始めやすい方法を知りたい」と話します。
専門家への質問
最後に、えりりんさんは専門家にこう問い掛けています。「投資を一度もやったことがないため、初心者でも始めやすい投資の仕方を教えてほしいです」
今回の「えりりん」さんからの質問に、個人投資家の中原良太さんが回答します!
個人投資家・中原良太さんからのアドバイス
初心者であれば、まずはインデックス投資による積立投資がよいと思います。インデックス投資とは、TOPIX(東証株価指数)や日経平均などの株価指数に連動する投資信託を購入し、「平均的な成績」を目指す方法です。特定の銘柄を選ぶ必要がなく、誰でも市場全体の成長を取り込めるのが魅力です。インデックス投資のメリットは、少額から始められ、コツコツ続けやすいこと。NISAやiDeCoといった税制優遇制度も利用できるので、長期で積み立てていくにはとても有効です。
投資とのバランスについては「経験を積みながらその時その時でベストなバランスを考えていく」のがよいと思います。理論だけでいえば、インデックス投資なら全財産を投資に回せばリターンは最大化できると思います。かくいう筆者はほぼ全財産を投資に回しています。
えりりんさんはお若いですし、最近はインフレも進んでいますから、リスクを取れるうちに取っておくのがよいんじゃないかなーと思います。しかし、いきなりそんなことをすると引き出したいときに引き出せなくなるし、時には暴落することもあるので不安が大きすぎると思います。不安になるあまり、暴落が来たときに怖くて最悪のタイミングで売ってしまうかもしれません。
だからまずは積立投資で小さく試してみて、成功も失敗も経験しながら自分にとってのベストバランスを探っていくのがいいと思います。「やりながら考えてみよう」ということですね。
まずは制度について知るところから始めるとよいと思うので、山崎元さんが書いた『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』や『資産運用実践講座』(I、IIの2冊あります)などの本を読んでみるのが、分かりやすくてオススメです。
教えてくれたのは……
中原 良太さん
個人投資家、トレーダー、ブロガー、YouTuberとして活躍。主に株式投資とマネー(お金)について初心者向けに情報発信。IQ上位2%のMENSA会員。18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。モットーは「地道にコツコツ」
※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値等は、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。
※記事の内容はあくまで個人の体験談および専門家の一般的な見解であり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。
※金融商品には元本割れや金利変動などのリスクがあり、将来の成果を保証するものではありません。最終的な判断は必ずご自身の責任で行ってください。