預金・貯金

24歳女性。福岡銀行の預金に180万円(金利0.2%)を貯蓄!もっと改善するべきことはある?

今回は、九州在住の「ぎっちゃん」さん(24歳・正社員)を紹介します。大学生の頃から母親のすすめで口座を開設し、就職後はNISAと預金を組み合わせて着実に貯蓄を続けている体験談を伺いました。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

定期預金でコツコツと貯蓄しています(画像:PIXTA)

定期預金でコツコツと貯蓄しています(画像:PIXTA)

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今回は、九州在住の「ぎっちゃん」さん(24歳・正社員)。大学生の頃から母親のすすめで口座を開設し、就職後はNISAと預金を組み合わせて着実に貯蓄を続けている体験談を伺いました。

■プロフィール
ペンネーム:ぎっちゃんさん
年齢:24歳
性別:女性
家族構成:本人のみ
居住:九州(賃貸)
職業:正社員
年収:280万円

■資産と運用状況
普通預金:170万円(福岡銀行・0.2%)、7万円(ゆうちょ銀行)
定期預金:11万円(福岡銀行・0.2%)
NISA:10万円(米国株の投資信託)
毎月の積立:NISAの積立月5000円、定期預金月3万円

大学4年生の春に貯蓄を開始!社会人になって習慣化

ぎっちゃんさんが貯蓄を始めたのは大学4年生の春。母親の紹介キャンペーンをきっかけに「将来のために備えておこう」と思ったのが始まりでした。就職してからもその流れを引き継ぎ、現在は福岡銀行とゆうちょ銀行を使い分けています。地元の銀行は家族も利用しており「信頼感があったことも選んだ理由」と語ります。

今は普通預金に加え、NISAの積立と少額の積立定期預金を併用。NISAは銀行員と相談して始めたもので、月5000円を米国株の投資信託に投資。「コツコツと将来につながる資産をつくっていきたい」と考えています。定期預金には毎月3万円を積み立て、家計が黒字のときはさらにプラスして貯める工夫をしています。

給料日に必ず専用口座へ自動で引き落とす

貯蓄の目標は、将来の結婚や子育て、そして老後資金の準備。「毎月コツコツと貯めていくことが大切」としつつも、「物価高で預金がどこまで役立つのか?」「老後の2000万円なんて本当に貯められるのか?」といった不安も抱えています。

日々のルールとしては「給料日に必ず専用口座へ自動で引き落とす」仕組みを作り、貯蓄の習慣を維持。情報収集は主にネットや家族の口コミから。「家計が黒字になった分をすぐに貯蓄へ回せるようなアプリや通知機能があればいいのに!」と感じることもあるそうです。

「貯蓄を続けていると、自分の生活や将来のライフスタイルを考えるきっかけになる」と語るぎっちゃんさん。今のやり方が果たして適しているのか、さらに改善の余地があるのかを模索しています。

専門家への質問

そこで専門家に投げ掛けたいのは、次のような問いです。

「今の貯蓄方法が自分の目標やライフスタイルに適しているのか知りたいです。もっと改善するべきことがあれば、具体的な行動を教えてほしいです」

今回の「ぎっちゃん」さんからの質問に、ファイナンシャルプランナーの舟本美子さんが回答します!

ファイナンシャルプランナーの舟本美子さんからのアドバイス

ぎっちゃんさんは20代ですが、すでに「預金+投資」の両輪に取り組んでいる点が大きな強みです。給与から自動で貯蓄口座に移す仕組みを作り、黒字分を上乗せする工夫もできており、計画的な資産形成の基盤ができています。新NISA(つみたて投資枠)の利用に加えて地元銀行を活用するスタイルは、安心感と継続力を兼ね備えています。

生活防衛資金が準備できたら、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)も活用しよう

ぎっちゃんさんは、まずは「生活防衛資金」を貯めるとよいと思います。生活防衛資金とは、万一の病気や失業などで収入が途絶えたときに、当面の生活を守るための資金です。家賃・光熱費・食費・通信費など最低限の暮らしに必要なお金を合計し、その3~6カ月分(可能であれば1年分)を目安に普通預金で確保しておくと安心です。

基盤が整ったら、余裕資金は「増やす」方向を検討しましょう。現在は新NISA(つみたて投資枠)を利用されていますので、次の候補としてiDeCoも有効です。iDeCoは掛金が全額所得控除となり、運用益も非課税、さらに受け取り時にも控除が受けられるため、節税しながら老後資金をつくれる制度です。ただし60歳まで原則引き出せないため、手元の資金とのバランスを考えて取り組むことが大切です。

具体的に改善できる行動としては以下にまとめました。

【新NISAのつみたて投資枠の金額を少しずつ増やす】
現在は米国株の投資信託を中心で取り組まれていますが、世界株式や国内株式インデックスファンドを一部組み合わせると、値動きの偏りを抑えて安定した成長を期待できます。少額からでも分散を意識すると、長期的に安心感のある運用につながります。

【iDeCoに少し拠出することを検討】
老後資金準備を目的にした制度で、掛金は全額所得控除となり、住民税・所得税の負担を軽減できます。さらに運用益も非課税、将来の年金や一時金として受け取る時にも控除が使えるため、節税と資産形成を同時に進められる点が魅力です。5000円から始められ、ライフスタイルに合わせて調整もしやすい制度です。

「今のやり方を土台に、分散と節税の仕組みを取り入れる」という方向性で、無理なくステップアップできると思います。

教えてくれたのは……
舟本 美子さん


会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。保護猫たちと暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。

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