調査では、夫婦の約3組に1組が、節約の価値観が一致していないと回答しました。節約に対する考え方の違いに加え、実際にどんな理由で揉めるのかも明らかになっています。
節約意識にズレ、3組に1組が実感
調査では、夫婦間で節約に対する意見や考えが一致しているかという質問に、「全く一致していない」「あまり一致していない」と答えた人が全体の約3割にのぼりました。
(出典:auコマース&ライフ株式会社)
例えば「食費は多少かかっても質を重視したい」と考える人もいれば、「とにかく出費を減らすことが第一」と考える人もいます。そうした考え方の違いが夫婦の間で大きいと、家計の方針が決めにくくなり、ストレスの原因にもなってしまいます。
みんなが節約で揉める理由は?
この調査では、実際に夫婦が節約をめぐって揉めた理由も明らかにされました。上位に並んだのは、思わず「あるある」とうなずきたくなる項目ばかり。
(出典:auコマース&ライフ株式会社)
「エアコンをつけっぱなしにするか、こまめに消すか」「洗濯は毎日するか、まとめてするか」など、日常的な習慣はそのまま衝突に……。節約を意識するほど細部に目が向き、相手の行動が気になって口論につながることも。
相談なく勝手にものを購入して揉めた
夫婦どちらかの判断で購入を決めてしまうと、「本当に必要だったの?」「もっと安く買えたのでは?」と疑問を持たれるもの。金額が小さくても積み重なれば大きな出費になるため、ちょっとした買い物がケンカの火種になるのもよくあるパターン。
安い価格のものを購入するために探し回ることで揉めた
家事や家計を担う側ほど気になってしまう食品や日用品の価格。節約を意識する人ほど「1円でも安く」と探し回りますが、そのための時間や労力もコスト。「そこにかける時間を別のことに使ったほうが得では?」という考え方もあり、両者で温度差が出やすい項目です。
他には、「購入時のポイントを夫婦どちらがもらうかで揉めた」といったものも。「そんなことでケンカに?」と思うかもしれませんが、今やポイントは日常で広く使われる存在です。高額な買い物では数パーセントの還元も捨てたものではなく、現代ならではのエピソードといえそうです。
家庭での節約は、夫婦のすり合わせも大事
この調査では他にも、「夫婦で決めている節約ルール」や「2025年に家計に影響を与えた出来事」、「今後重視したいポイ活」についても回答結果がまとめられています。節約は単に支出を減らすことだけでなく、家族が納得できる形で取り組むことが大切です。あらゆるものやサービスが値上がりするなか、意識の違いをどうすり合わせるかが、これからの子育て世帯の大きなテーマといえるかもしれません。
出典:au PAY マーケット、子育て世帯夫婦の“節約価値観”を調査。妻は夫の「車・バイク関連」、夫は妻の「美容」を無駄遣いと感じる傾向に。また、節約のためにECで購入するようになったもの1位は「お米」