今回は、人付き合いを整えることで得られる節約効果と心のゆとりについてご紹介します。
誰とでも仲良くすることの落とし穴
人当たりがよく、合わせ上手な人は、自然と飲み会やランチに誘われることが多いものです。特に予定がなければ「せっかくだし」と参加してしまいがち。もともと「人と仲良くするのはよいこと」と思っているため、気付けば自分の予定がどんどん埋まってしまうのです。ただ、こうした人付き合いには落とし穴もあります。人当たりがいい人には、寂しがり屋や“かまって系”の人が近づきやすく、気付かぬうちに依存的な関係に巻き込まれてしまうことも。結果として、自分のエネルギーや時間が削られ、交際費まで増えてしまいます。
帰宅後に「なんとなく疲れる」「やろうと思っていたことが進まない」と感じるのは、まさにそのサインです。
人付き合いに優先順位をつける大切さ
そこで大切なのは「誰と会うか」を選ぶこと。人付き合いはお金だけでなく、時間や心のエネルギーも使うからです。優先すべきは、
・会うと前向きな気持ちになれる人
・本当に大切にしたい友人や家族
・互いに支え合える関係
こうした「自分にとって大切だと思える相手」を中心に付き合い、それほど関心が持てない人に対しては、無理に合わせないことが大切です。人付き合いもお金と同じように「優先順位」をつけて整理していくと、自然と交際費は減り、自分の時間も増えていきます。その結果、心の負担も軽くなり、本当に大切な人との関係に集中できるようになるでしょう。
節約効果と心の余裕
飲み会やランチの回数を半分に減らすだけで、月に数千円~1万円は節約できます。浮いたお金はそのまま貯金に回すのもよいですし、自分が本当にやりたい趣味や自己投資に充てれば、楽しみを失わずに充実感も得られます。さらに、「人に合わせなきゃ」というプレッシャーが消えることで、気持ちが楽になり、時間の余裕も取り戻せます。節約効果と同時に「心のゆとり」まで得られるのは大きなメリットです。
人付き合いは“お金の使い方”にも直結する
家計管理では「先取貯蓄→固定費→変動費」と優先順位を決めることが大切ですが、人付き合いも同じです。本当に大切な人を優先し、それ以外は無理に合わせないこと。人付き合いを整えることで、交際費が減るだけでなく、時間やエネルギーの浪費も抑えられます。今回ご紹介したタイプでいえば、節約には人との関係性を見直すことが効果的といえそうです。そうすることで、お金にも心にも余裕が生まれ、より自分らしい暮らしに近づけるでしょう。