最近の物価高で、なかなかお金を貯めにくい状況ではありますが、しっかり貯めている人はいます。お金が貯まらない人には、共通する思考のパターンがあります。
今回はその中でも、代表的な4つの特徴を取り上げ、改善のヒントをご紹介します。
お金が貯まらない人の特徴1:お金の使い方が無計画
お金が貯まらない人に多いのは「計画性のない支出」です。給料が入ると気が緩み、深く考えずに買い物や外食に使ってしまう。気付けば月末には財布が空っぽで、結局貯金に回せる余裕がなくなる……。このパターンはとても多いのです。●改善のヒント
給料が入ったら、最初に行うべきは「先取貯蓄」です。
先取貯蓄とは、給料から必要額をあらかじめ貯金に回し、残りで生活をやりくりする方法。貯金を“余ったらするもの”にしてしまうと、結局余らないことがほとんどです。
さらに、毎月必ず出ていく「固定費(家賃・光熱費・保険料など)」を把握し、それ以外の残った分を“自由に使えるお金”として意識することが大切です。使える金額があらかじめ決まっていれば、優先順位を考えた買い物が習慣になるでしょう。
お金が貯まらない人の特徴2:不安ばかりに注意を向ける
「老後はどうしよう」「病気になったら医療費が心配」など、不安ばかりに意識を向けていると、行動が止まってしまいます。結果として「何から始めればいいのか分からない」と立ちすくみ、貯蓄や投資などの第一歩を踏み出せないのです。さらに、不安が強いと「将来の備えに必要かもしれない」と思い込み、本来いらない保険や商品を買ってしまうことも。不安に付け込まれて浪費するのは、もっとも避けたいパターンです。
●改善のヒント
不安を減らすカギは「現状を整理整頓すること」です。
・毎月の支出や貯金額、必要な生活費を数値で把握する
・家の中を整理・掃除して「自分が今どれだけ持っているか」を見える化する
こうした身近な行動を積み重ねると、やるべきことが徐々に見えてきて、“ぼんやりした不安”が“課題”へと変わります。課題が見えてきたら、焦らず解決していくことが大切です。例えば「光熱費を見直す」「1万円だけ先取り貯蓄する」といったように。不安を抱えたまま動けなくなるのではなく、小さな行動で「解決」を積み重ねることが、安心につながっていきます。
お金が貯まらない人の特徴3:人と自分を比べる
「友達が海外旅行に行っているから自分も」「同僚がブランド品を買っていたから」と、人と比べて行動してしまうのは浪費の大きな原因です。見栄や焦りからの出費は満足感が長続きせず、後悔とともに貯金できない悪循環につながります。●改善のヒント
大切なのは「自分軸」を持つこと。比べる相手を“他人”ではなく“自分”に変えてみましょう。
・自分軸を意識する
人に流されて出費するのではなく、「自分にとって必要なもの」を考えましょう。自分が大切にしたいこと・将来につながることにお金を振り向ける。その積み重ねが、着実な資産形成と安心感へとつながります。
・過去の自分と比べる
「先月より1万円多く貯められた」「支出を減らせた」など、自分の成長した部分に注目しましょう。他人ではなく自分の歩みを振り返ることが、モチベーションにつながります。
お金が貯まらない人の特徴4:新しいことに取り組まない
「自分には無理」「年齢的に遅い」などと言って新しい挑戦を避けていると、収入を増やすチャンスを逃してしまいます。副業や投資、資格取得など新しい行動を取らなければ、今の収入のままで将来も変わりません。●改善のヒント
最初から大きな挑戦をする必要はありません。本を1冊読む、無料セミナーに参加する、1000円投資を試すなど“小さな新しい行動”を積み重ねましょう。新しい学びや体験が次の収入のきっかけをつくります。
まとめ
「一生貧乏かも……」と不安になるとき、今回紹介した4つの特徴のうち、どれかに思い当たることがあるかもしれません。自分を変えることは面倒なことですが、まずはできることから、少しずつ考え方や習慣を変えていきましょう。続けていると、自然とお金との付き合い方が整っていき、安心して豊かに暮らせる未来が見えてくるはずです。