今回はAll About編集部が実施した「中華系チェーン店」に関するアンケートから、「餃子がおいしいと思う」中華チェーン店の結果を紹介しつつ、「町中華」の名づけ親であり、町中華をこよなく愛するフリーライターの下関マグロさんが、それぞれの店の特徴、おすすめのメニューを解説します。
2位:大阪王将/票数65票
2位は「大阪王将」でした。1969年に大阪市都島区京橋で創業した大阪王将は、客にとって一番身近な「餃子の美味しい中華食堂」として、成長・拡大してきました。看板メニューの餃子は食材はもちろん、焼成機も、餡にしっかりと火を通しながら皮はパリっとした食感が残るようこだわっているといいます。そのほか、ふわとろ天津飯や、炒飯、麻婆飯など、バラエティーに富んだメニューを幅広く提供しています。
回答者に大阪王将を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「焼きたてすぐに提供される餃子はパリパリかつジューシーでおいしいなと感じました」(20代女性/神奈川県)
「元々餃子が好きで中華系チェーン店に行くと、必ず餃子を頼みます。また食べたい、と素直に思ったのが大阪王将でした。なかなか近い距離にないので行けた時は持ち帰りもします」(30代女性/青森県)
「冷凍餃子をよく食べますが、家で焼いてもパリッとなって美味しい」(30代女性/北海道)
「大阪王将は、味噌だれと餡がたくさんなのが嬉しい」(20代女性/大阪府)
「個人的にカリカリな餃子が好きなので大阪王将が1番です」(20代男性/大阪府)
1位:餃子の王将/票数357票
1位は「餃子の王将」でした。1967年に京都四条大宮で1号店を創業。看板商品である「餃子」はたくさんのこだわりが詰まっており、例えば、主要食材はすべて国産。中でもにんにくは青森県産、小麦粉は北海道産と産地にまでこだわっています。また、各店舗で料理人が腕を振るうため、店ごとのオリジナルメニューが楽しめるのも大きな特徴です。
回答者に餃子の王将を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「餃子の王将はパリパリだし、お肉感もしっかりあるし、本当に美味しいです。また食べたいです」(30代女性/静岡県)
「皮がもちもち、私は良く焼きでオーダーするけど、野菜あんがさっぱりで後をひく!」(20代女性/長崎県)
「王将の餃子はハズレがない。パリッとしてとてもおいしい」(40代男性/兵庫県)
「名前の通り餃子に関してはナンバー1。提供までの時間が他店より早い気がする」(40代男性/長野県)
「肉と野菜のバランスがすばらしい。皮ももちもちでおいしいです」(30代男性/千葉県)
専門家おすすめのメニューは?
餃子の王将と大阪王将について、それぞれの特徴やおすすめメニューを、下関マグロさんにお聞きしました。下関:2位の大阪王将の餃子の特徴は皮が“パリパリ”なことです。餃子のおいしさの1つに焼き面の香ばしさがあります。大阪王将の餃子はまさに歯ざわりがいいのです。そしてかんだ瞬間に、皮の中からジューシーな餡が出てきて、次々とうま味が押し寄せてきます。
「元祖焼餃子」はタレをつけることでさらにおいしくなるのですが、タレなしでもおいしいのが、「にんにくゼロ うまっ塩餃子」。また、「ぷるもち大粒水餃子」はプルンとした皮の食感がおいしいです。
1位の餃子の王将は安くておいしい餃子を提供してくれるお店というイメージが定着し、人々の定番になっているのでしょう。
筆者が長年、餃子の王将を見ていて思うのは、常に進化し続けているということです。例えば、昔は餃子の焼き方はひと通りしかありませんでしたが、今では通常よりもよく焼く「よく焼き」や焼き面の裏側も焼いてくれる「両面焼き」などがあります。自分の好みに合わせて焼いてくれるのはうれしいですね。
また、にんにく好きにはたまらないのが「にんにく激増し餃子」。にんにくのうま味がダイレクトに押し寄せます。逆ににんにくが苦手、あるいは諸事情で食べられないという人には、「にんにくゼロ生姜餃子」というのもあって、これも人気です。
ちなみに、1位、2位ともに関西発祥の会社のため、天津飯もおいしいです。大阪王将では「ふわとろ天津飯」、餃子の王将でも「天津飯」というメニューがあります。餃子の王将では天津飯の餡を甘酢・塩ダレ・京風ダレから選べます(北海道・東北・関東・甲信越の場合)。
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【下関マグロプロフィール】
出版社、広告代理店を経てフリーライターに。2014年より町中華探検隊のメンバーとして東京を中心に町中華を食べ歩き、記録している。主な著書に『東京アンダーグラウンドパーティ』(二見書房)『歩考力』(ナショナル出版)『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(共著/角川文庫)などがある。本名の増田剛己では、All Aboutの散歩ガイド。
<調査概要>
中華系チェーン店に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2025年2月25日~3月4日
調査対象:全国10~70代の500人(男性:182人、女性:311人、その他:1人、回答しない:6人)
※回答者のコメントは原文のまま記載しています