人間関係

言われたら離婚される!? 夫婦関係が破綻しかけている夫・妻の「危険な口癖」4選

夫か妻のどちらかが、離婚を考えるほど夫婦関係に不満を抱いているときに発する「危険な口癖」。もしパートナーがこの言葉を口にしたらどうすればよいのでしょうか。よくある「危険な口癖」4つと、関係修復の方法を紹介します。※サムネイル画像:PIXTA

ひかり

ひかり

恋愛・人間関係 ガイド

コラムニスト。夕刊フジでコラム連載をきっかけにコラムニストに。数々のメディアでコラムを掲載している。著書に「“子供おばさん”にならない、幸せな生き方」(ステップモア)、書籍『愛される人の境界線 -「子供おばさん」から「大人女子」に変わる方法』(KADOKAWA/中経出版)など。

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パートナーに「危険な口癖」を言われたらどうする?(画像:PIXTA)

パートナーに「危険な口癖」を言われたらどうする?(画像:PIXTA)

パートナーが夫婦関係に不満を抱き、離婚を考えるほど関係がつらくなっているときに出やすくなる「危険な口癖」というものがあります。パートナーがこんな言葉を頻繁に口にするようになったときは、注意が必要です。
<目次>

危険な口癖1:「どうせ、あなたには分かってもらえない」

過去に自分の思いを受け止めてもらえなかった経験から、「話しても無駄だ」という学習と無力感があるときに出る言葉です。

多くの人にとって、パートナーは自分にとって良き理解者であってほしいもの。でも、これを口にする人は、その理想を諦め、失望していることが多いのです。

「価値観の不一致」は、離婚理由の1位に挙げられることが多いもの。「もう考え方や性格が合わない」と思ったら、一緒にいる意味を感じなくなってきてしまうのでしょう。

危険な口癖2:「好きにすれば?」

本当に「好きにすればいい」と思って言っていることは少なく、日頃から「自分の意見を軽視されている」という怒りと無力感から出てくる言葉です。

家庭は夫婦が二人三脚で作っていかなくてはいけないのに、パートナーが自分勝手な行動ばかりして、自分の意見、要望を聞いてくれないことが続くと、「共に暮らしていけない」と思うのも無理はないでしょう。

危険な口癖3:「もうあなたには期待していない」

これまでに裏切られた怒り、悲しみ、失望感から、今後も期待外れのことをされて傷つかないよう、自分の心を守ろうとしているときに出る言葉です。

信頼関係が崩れると、夫婦は一緒に生きていくのが難しくなってきます。これを言われたときは、離婚の一歩手前と思っていいでしょう。

危険な口癖4:「あなたといるより、一人の方が楽」

これはかなり注意が必要なサインです。パートナーといるよりも「一人の方がマシ」だと思うほど、ストレスが大きくなってしまっているのです。

「一人でいた方が心が安らぐ」とまで感じるようになった場合は、すぐに離婚まではしなくても、別居を考えはじめている可能性もあります。

関係を修復したいときにかけるべき言葉

では、パートナーにこのような「危険な口癖」を言われてしまっても、自分は離婚したくない場合は、どんな返しをすればいいのでしょうか?
 
・「どうせあなたには分かってもらえない」
→「きちんと話を聞きたい。どう感じているのか、教えてくれないかな」
 
まずはパートナーが心の底では抱いている「理解されたい欲求」を満たすことが大事。「あなたのことが大切だから、あなたの意見、思いを聞きたい」という気持ちを示すことが大切です。
 
・「好きにすれば?」
→「本当はどうしたいの? あなたの気持ちを大切にしたいと思っているよ」
 
パートナーの気持ちを軽視していないことをきちんと伝えましょう。この言葉が出るときは、相手は相当、「自分の思いを大切にしてもらっていなくて傷ついている」ことが多いのです。
 
・「もうあなたには期待していない」
→「ごめんね。それだけ期待してくれていたのに、応えられていなくて……。もう一度、期待に応えたいと思っているよ」
 
パートナーの過去の失望感を理解し、「もう一度、期待してもらいたい」という意思を伝えることが大切です。
 
・「あなたといるより、一人の方が楽」
→「迷惑ばかりかけてごめんね。あなたが安心を抱ける関係にしていきたい」
 
パートナーの“距離を置きたい思い”を、“一緒に関係を育て直したい気持ち”に変えることが重要。
そのためにも、これからは相手の要望をきちんと聞くようにした方がいいでしょう。

「危険な口癖」を言われたときのポイント

「危険な口癖」を言われたときは、基本的に「1.  受け止める」→「2.  理解を示す」→「3.  未来に期待が持てる話をする」することが大切です。

この流れを作ると、修復しやすくなります。
 
そのためには、相手から「危険な口癖」を言われたときは、ムカッとしても、反射的に言い返さないで、ワンクッション置くことも大切。売り言葉に買い言葉で離婚に発展してしまうことはありますしね。
 
1つ救いようのあることを言うと、これらの口癖を言うときは、完全な拒絶のサインではなく、むしろ“愛情を再確認したいサイン”であることが多いのです。

あなたに対してまだ気持ちがあるから、わざと傷つけるようなことを言ったり、自分のことを大切に思ってくれているのかを試したりしているところがあるということ。だから、まだ修復の余地はあるのです。
 
末永く一緒にいたいと思っているパートナーに「危険な口癖」を言われたときこそ、夫婦の信頼を育て直すチャンスにもなります。乗り越えていきたいものですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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