【1】カレンダーやポスター
トイレの壁にカレンダーやポスターを貼っているご家庭もあるかもしれません。実は、紙は繊維の隙間が多く、空気中の湿気や臭い成分を吸収しやすい素材なのです。トイレは狭く換気が不十分な場合が多いため、アンモニア臭や湿気に含まれる雑菌臭がポスターやカレンダーに染みつきやすくなります。長期間飾っていると黄ばみやカビの原因にも……。代替案としては、耐水性のあるプラスチック製やラミネート加工されたカレンダーがおすすめ。マグネットや吸盤で取り外し可能なタイプにすれば、定期的に洗って清潔さを保てます。インテリア性を保ちつつ、臭い移りやカビを防ぐことが可能です。
【2】床に置かれている掃除用品や洗剤
きれいにするためのトイレの掃除用品を床に置いているご家庭もあります。しかし、床は尿が飛び散ったり、ホコリや湿気がたまったりと、接している掃除用品や洗剤容器に臭いが移りやすい場所です。特に、モップやブラシは使用後の水分や汚れが残り、悪臭の原因になります。壁掛けフックやラックで浮かせて収納し、使用後はしっかり乾燥させることが重要です。洗剤はふた付きのケースやボトルに入れて収納すると、臭い移りや漏れを防げます。床からものを減らすことで掃除もしやすくなり、衛生的です。
【3】植物
観葉植物や生花は土や水分を含むため湿気を放出しやすく、これが臭いの拡散やカビの発生につながることもあります。特に土の中は雑菌やカビが繁殖しやすく、悪臭を発することも。花瓶の水も数日で腐り、臭いの原因になります。代替案としては、造花やフェイクグリーンがおすすめ。プラスチック製などのフェイクグリーンなら湿気を発さず、定期的に水拭きすればホコリや臭いも防げます。消臭効果のあるものや香り付きのフェイクグリーンを選べば、インテリア性と消臭効果を同時に実現できますよ。
【4】トイレットペーパーホルダーの布製カバーや便座カバー
布製品は飛び散った尿や湿気を吸収しやすく、雑菌が繁殖して臭いの温床になります。トイレは空気中にも微細な飛沫が舞うため、布カバーは定期的に洗わない限り清潔さを保てません。トイレットペーパーホルダーのカバーはなくても支障はないので、外してしまいましょう。便座の冷たさが気になるなどで便座カバーが必要な人は、軽い接着効果のある使い切りタイプを使うか、布製のものであれば2~3日に1回は洗濯するようにしましょう。
【5】大量に置かれているタオルやトイレットペーパーのストック
タオルやトイレットペーパーなど、トイレで使うもののストックをトイレに置いているご家庭も少なくありません。しかし、紙や布は臭いを吸収しやすく、大量に置くとそれだけ臭いの蓄積量も増えます。さらに、湿気を含むとカビの発生源にもなります。できる限りトイレに置くストックは最低限にし、トイレに置く場合は密閉容器やふた付きの収納ケースに入れるようにしましょう。衛生面も考えて、タオルは毎日洗濯するのが理想的です。これによりトイレ内の吸臭源を減らし、臭いの広がりを防げます。
【6】木製の人形や置物
ちょっとした人形などをトイレに置いているご家庭もあるでしょう。しかし、木材は多孔質で湿気や臭いを吸いやすく、一度染み込むと洗っても取れにくい性質があります。トイレでは尿臭や湿気由来のカビ臭が木の内部に入り込み、時間とともに強くなります。どうしても何かを置きたいのであれば、陶器やガラス、金属製の置物がおすすめ。これらは臭いが付きにくく、水拭きやアルコール除菌も可能です。どうしても木製のものを置きたい場合は、ウレタン塗装などで表面がコーティングされたものを選び、定期的に乾拭きと換気を行うと臭い移りを軽減できます。
トイレに置くものを少し変えるだけで、悪臭をグッと減らすことができます。「うちのトイレは臭う」と思う人は、トイレに置いているものを見直してみてくださいね。










