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JR東日本が2026年3月に運賃値上げ、初乗り160円に。東京~新宿(渋谷)は50円値上げ

JR東日本は、2026年3月に運賃改定を実施すると発表しました。会社発足以来はじめてとなる運賃改定で、改定率・対象範囲ともに大きく、多くの利用者に影響がありそうです。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

JR東日本は、2026年3月に運賃改定を実施すると発表しました。普通運賃は平均7.8%、通勤定期は平均12.0%、通学定期は平均4.9%が引き上げられます。

JR東日本は、消費税改定やバリアフリー料金の上乗せを除けば、会社発足以来はじめてとなる運賃改定で、改定率・対象範囲ともに大きく、多くの利用者に影響がありそうです。

初乗り運賃は160円に、都心部では大幅な値上げも

初乗り運賃は現行の150円(交通ICカード147円)から160円(同155円)へ引き上げられます。また、東京の「電車特定区間」や「山手線内」といった割安区分は廃止され、「幹線(JRの基本的な運賃体系)」区分に統一されます。

これらの区間は、これまで幹線に比べて低い賃率が設定されてきましたが、今回の廃止により、都心部を中心に一部区間で値上げ幅が大きくなります。

運賃改定の例
東京~上野(山手線):170円→200円(+30円)
東京~品川(山手線):180円→210円(+30円)
東京~大宮(京浜東北線):580円→620円(+40円)
東京~横浜(東海道線):490円→530円(+40円)
東京~新宿(中央線):210円→260円(+50円)
東京~渋谷(山手線):210円→260円(+50円)
東京~立川(中央線):660円→720円(+60円)
東京~千葉(総武線):660円→720円(+60円)
※いずれも大人運賃(IC利用除く)。現行運賃は鉄道駅バリアフリー料金を含む。JR東日本発表資料より、一部試算

なお、これまで運賃に含まれていた「鉄道駅バリアフリー料金」は、今回の改定にあわせて廃止されます。

通勤定期は約1割強の値上げ

通勤定期は平均12.0%の値上げとなり、例えば東京~新宿間(6カ月)の場合、現行の定期代から約1500円の増額が見込まれます。

定期運賃改定の例
東京~品川(山手線):5620円→6240円(+620円)
東京~横浜(東海道線):1万4640円→1万5600円(+960円)
東京~大宮(京浜東北線):1万6610円→1万7970円(+1360円)
東京~新宿(中央線):6290円→7840円(+1550円)
東京~渋谷(山手線):6290円→7840円(+1550円)
東京~千葉(総武線):1万9980円→2万1580円(+1600円)
※いずれも大人運賃(IC利用除く)。現行運賃は鉄道駅バリアフリー料金を含む。JR東日本発表資料より、一部試算

今後の安全性やサービス向上に期待

意外に思う方も多いかもしれませんが、JR東日本の幹線運賃の改定は、消費税改定や、法律に基づくバリアフリー料金の上乗せを除けば、1987年の会社発足以来はじめてです。今回の改定についてJR東日本は、老朽化設備への対応、大規模地震への備え、サービス向上など、利用環境や設備投資の必要性を踏まえて行うと説明しています。

近年では、ホームドアの設置や交通系ICカードの全国相互利用による利便性の向上、何より日々の安全運行といった形で、その取り組みを実感できる場面もあるでしょう。負担増となる一方で、今後の安全性やサービス向上を期待したいところです。

出典:JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)「運賃改定のお知らせ
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