節約

何気ない習慣が仕上がりをダメにする!? 家事のプロがやらない「10の洗濯NG習慣」

日々当たり前のようにやっている洗濯。「洗濯機がやってくれるから誰がやっても同じ」と思われがちですが、気付かないうちに「やってはいけないこと」をしている場合があります。今回は、家事のプロがやらない「洗濯のNG習慣」を10個ご紹介します。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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洗濯かご

洗濯のNG習慣を避ければ、仕上がりもよくなり時短にもなる

家事の1つである「洗濯」。調理や掃除に比べると「洗濯機がやってくれるんだから、誰がやっても同じでしょ」と思われがちですが、洗濯機に入れる前、入れたとき、干すときなど、さまざまなポイントがあるのが洗濯なのです。今回は、洗濯のときにやってはいけない「NG習慣」を10個ご紹介します。

1. 脱いだ服を洗濯カゴに何日も放置したり、洗濯機に入れっぱなしにするのはNG

脱いだ衣類を洗濯機や洗濯カゴに何日も放置するのはNGです。汗や皮脂、湿気が残ったまま放置すると雑菌が繁殖し、黄ばみやカビ、嫌なにおいの原因になります。特に湿度の高い時期は、数時間でにおいが発生することも。できるだけ早めに洗うか、通気性のいい場所に干しておくと安心です。

2. ポケットの中身を確認せずに洗うのはNG

やってしまうと大変なことになるのが紙類を洗ってしまうこと。ティッシュやレシートが入ったまま洗濯すると、紙くずが衣類全体に付着し、取り除くのに手間がかかります。また、小銭や鍵などが洗濯機を傷つけることも。洗う前には必ずポケットチェックを習慣にしましょう。パンツ類は裏返して洗濯機に入れる習慣をつけておくと、おのずとポケットの中をチェックできますよ。

3. 洗濯表示を確認せずにまとめて洗うのはNG

衣類というのは素材によって洗い方が異なります。ニットやデリケート素材を通常コースで洗ってしまうと、縮みや型崩れの原因に。色移りやシワ、生地の毛羽立ちも発生しやすくなります。洗濯表示を見て、洗い方やコースを分けるのが衣類を長持ちさせるコツです。筆者はその手間を考えて、通常コースで洗えない衣類は極力買わないようにしています。

4. 洗剤や柔軟剤を入れ過ぎるのはNG

洗剤も柔軟剤も適量があり、たくさん入れれば汚れがよく落ちるわけではありません。入れ過ぎると洗剤が残りやすくなり、衣類がベタついたり肌トラブルを引き起こしたりすることも。洗濯機の指定量に従うことで、洗浄力も節水効果も最大限に発揮されます。また、入れ過ぎた液体洗剤が残ったまま乾燥機能を使用すると、洗剤が粉となって洗濯機の中に付着し、故障の元にもなってしまいます。

近年は洗剤自動投入機能がついた洗濯機もあります。その際、洗剤メーカー(洗剤の商品名)を指定する機能がついていれば、それもしっかり設定するようにしましょう。

5. 洗濯物を詰め込み過ぎるのはNG

洗濯機

洗濯物は容量の7~8割が適量

「1度にまとめて入れて洗濯の回数を減らした方が、時短にも節電にもなる」と考える人もいるかもしれません。しかし、洗濯物を詰め込み過ぎると洗濯機内で水や洗剤がうまく回らず、汚れが落ちにくくなります。すすぎ残しや型崩れの原因にもなり、衣類も傷みやすくなってしまうのです。洗濯機に入れる洗濯物は、7~8割程度の量で洗うのが効率的です。

6. 洗濯ネットに詰め込んで洗うのはNG

「洗濯ネットに入れて洗濯した方が衣類に優しい」と考え、なんでもかんでも洗濯ネットにぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうのはNGです。洗濯ネットに入れれば、それだけ衣類が洗濯機の中で泳がなくなり、汚れ落ちも悪くなってしまいます。

また、洗濯ネットのサイズが大き過ぎると、衣類が洗濯ネットの中で動き過ぎて衣類を守る役割を果たしません。洗濯ネットを使うときは、その衣類のサイズにあったものを使うようにしましょう。

7. 脱水が終わったあとすぐに干さないのはNG

脱水まで終わった洗濯物を洗濯機の中に放置したり、洗濯機から取り出したままカゴに入れたりするのもNGです。衣類が湿っている時間が長くなると、悪臭の元となる雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。洗い終わったらすぐに干すか、タイマー機能で干す時間に合わせて洗濯を終わらせるといいでしょう。

8. 外での夜干しはNG

日中仕事で外出していると、帰ってきてから洗濯をして、夜に外干しをするというご家庭もあるかもしれません。しかし、夜に外干しをするのはいくつかの好ましくない点があります。

まず、乾くまでに時間がかかってしまうので、悪臭の元であるモラクセラ菌が繁殖しやすくなります。また、白い衣類などは虫が集まりやすくなるもの。虫が苦手な人だけでなく、虫が接触した部分が肌に触れてかぶれるという人もいるかもしれません。そして防犯上の問題です。やはり夜間の人目に触れにくい環境で、洗濯物を外に出して干しておくのは好ましくないでしょう。夜に干したい場合は室内干しにして、サーキュレーターで風を当てるなどして早く乾くようにするのが理想的です。

9. 陰干しすべき衣類を直射日光に当てるのはNG

洗濯物

色あせを防ぐために裏返して干す

洗濯マークで陰干しが指定されているのに、直射日光に当てて干してしまうのはNGです。繊維が傷みやすくなります。陰干しが指定されているものでなくても、真夏のように強い直射日光の場合は色あせてしまうので、必ず裏返して干すようにしましょう。

10. 洗濯槽の掃除をしないのはNG

筆者自身、洗濯以上に気を使っているのが洗濯槽の掃除かもしれません。洗濯槽の掃除をしないと裏側にカビが生え、その中で洗濯物を洗うことになってしまいます。洗濯機に洗濯槽掃除機能がついていればそれを利用し、洗濯槽に機能がない場合は専用洗剤を使って定期的に掃除するようにしましょう。


今回は洗濯にまつわるNG習慣をご紹介しました。なにげない家事でも、正しい方法を習慣づけていると衣類が長持ちしたり、悪臭がつかなくなったりし、節約にも家事の時短にもつながります。ぜひお試しください。
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