実は、“お金がない”という現実を引き寄せてしまう原因の1つに、「思い込み」があります。今回は、お金の流れをよくするために手放したい「4つの思い込み」を紹介します。
“お金がない”を引き寄せる思い込み1:お金は頑張らないと手に入らない
「嫌なことを我慢しなければ、お金を稼げない」と思い込んでいませんか?確かに、お金を稼ぐためには、何かを学んだり、スキルを身に付けたりする努力や継続が必要な場合もあります。楽しいことばかりではなく、途中でつまずいたり、忍耐力が求められたりすることもあるでしょう。
しかし、自分が本当にやりたいことや興味を持てることであれば、その過程でやりがいや達成感を得られます。そして、その努力に対する報酬は、きちんと受け取っても問題ありません。
「お金は我慢の対価だ」という思い込みを捨てることで、
・自分に合った無理のない働き方
・楽しみながら続けられる仕事
・得意なことを生かした収入源
といった新しい可能性が、少しずつ見えてくるはずです。
“お金がない”を引き寄せる思い込み2:私はお金に縁がない
子どもの頃の家庭環境や、これまでの失敗経験から、「どうせ私はお金に恵まれない」と思い込んでいませんか?この思い込みがあると、「自分には無理」と最初からチャンスを遠ざけてしまったり、せっかくのご縁や情報にも心を閉ざしてしまったりすることがあります。
人と比べてばかりで自分を責めたり、自分のお金の使い方や管理には無頓着だったり……という傾向も見られがちです。
けれど、「お金に縁があるかどうか」は、もともとの運ではなく、日々の考え方や行動の積み重ねで変えていけるもの。知識を得て、お金との向き合い方を少しずつ整えていくことで、誰でも“お金と仲良くなる力”を育てられます。
まずは、「私もお金といい関係を築ける」と、自分自身に許可を出すことから始めましょう。
“お金がない”を引き寄せる思い込み3:節約しないとお金は貯まらない
「お金を貯めるには、節約を頑張らないと」と思い込んでいませんか?もちろん、節約は大切な習慣の1つですが、「節約=我慢すること」と捉えてしまうと、本来必要なものやことまで切り詰めてしまい、心に負担がかかることも。
ストレスがたまって反動で衝動買いが増え、かえって家計にダメージを与えてしまうケースもあります。
節約の本質は、「お金の使い方を整えること」。
自分にとって価値のあるものにはきちんと使い、ムダな出費は減らす。そうしたお金のメリハリが、結果として“貯まる体質”をつくります。
節約そのものが目的にならず、「未来の安心のためにお金を育てる」視点で、お金との付き合い方を見直していきましょう。
“お金がない”を引き寄せる思い込み4:お金の話は卑しい
「お金の話は下品」「そんな話をするのは恥ずかしい」と感じて、話題にするのを避けていませんか?こうした思い込みがあると、お金に関する正しい知識を得るチャンスや、身近な人と情報を共有する機会を逃してしまうことがあります。
確かに、「お金がない」「給料が安すぎる」といった愚痴のような話は、聞いていてあまり気持ちのよいものではありません。ですが、節約や資産形成の工夫など、前向きなお金の話は、人と共有することで新しい情報を得られたり、考えが深まったりするものです。
お金は、人生を支える大切な“道具”。
「お金の話=卑しい」と決めつけず、内容や話し方を選びながら、もっとオープンに話せる環境をつくっていきましょう。
思い込みを手放して、お金ともっと自由に向き合おう
お金に対する思い込みは、誰にでもあるもの。でも、多くは無意識のうちに抱えていて、自分では気付きにくいのが特徴です。だからこそ、「これって本当?」「別の考え方もあるかも」と立ち止まってみることが大切です。一度思い込みに気付き、手放せられれば、お金との向き合い方はもっと自由に、前向きに変えていけるでしょう。