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突然の暗闇!停電発生時に取るべき行動と情報確認のポイント

突然の停電は、自然災害や動物の侵入などが原因で起こります。暗闇で慌てると事故の危険も。正しい行動と情報確認のポイントを押さえ、冷静に対処することが大切です。停電時の基本対応を紹介します。※サムネイル画像出典:PIXTA

All About 編集部

突然の停電、どうしたらいい?(画像出典:PIXTA)

突然の停電、どうしたらいい?(画像出典:PIXTA)

突然、照明が消え、家電が止まる──。停電は、何の前触れもなく訪れます。落雷や台風といった自然災害のほか、動物の侵入などが原因になることも。暗闇の中で焦って動けば、思わぬ事故につながることも。落ち着いて対処するには、「正しい行動」と「情報の確認」を押さえておくことが大切です。

停電発生時に取るべき基本的な行動と信頼できる情報の確認ポイントを紹介します。

まずは「安全確保」が最優先!

室内が真っ暗になると、慣れ親しんだ空間が一瞬にして危険地帯に変わります。家具の角にぶつかったり、コードに足を取られたりと、うかつに動けば、思わぬケガにつながる恐れが。まずは安全確保が最優先です。スマートフォンのライトや懐中電灯、保安灯などを使って足元を照らし、周囲の安全を確認しながら落ち着いて行動を。

懐中電灯は、リビングや寝室など家の数カ所に分けて置いておくと安心です。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、互いに声を掛け合い、安否を確認しましょう。

もしアイロンやドライヤーなどの電熱器具を使っているときに停電が発生した場合は、直ちに止めること。火災につながるリスクがあります。

停電情報を確認して、状況を把握、正しい情報にアクセス

明かりと火元の安全を確保した後は、現状を正確に把握することが重要です。自宅だけが停電しているのか、それとも近隣一帯が停電しているのかを確認しましょう。もし自宅だけなら、分電盤のブレーカーをチェック。それでも電気が戻らない、または、周囲も停電しているのなら、電力会社の公式webサイトやアプリを活用して、停電エリアや復旧見込みを確認します。あらかじめこうした情報源をブックマークしておくと、いざというときに慌てずに済みます。

停電時は、スマホのバッテリー残量が気になったりするもの。そんなときに頼りになるのが、電池式の携帯ラジオの存在です。ただし、予備の乾電池も忘れずに準備しておきましょう。

・東京電力の停電情報サービス
東京電力パワーグリッド 停電情報サイト
東京電力パワーグリッド LINE公式アカウント
東京電力ホールディングス スマートフォンアプリ「TEPCO速報」

電気復旧時が危険?「通電火災」を防ぐためにすべきこと

実は、電気が復旧する「その瞬間」こそ、火災や事故のリスクが最も高まることをご存じでしょうか。これは「通電火災」と呼ばれ、停電中にスイッチが入ったままの家電が、復旧と同時に作動し、発火や事故につながる現象です。

特に、アイロンや電気ストーブ、ドライヤー、トースターといった発熱する家電は、復旧時に事故を引き起こす原因となることがあります。

停電時は、使用中の家電のスイッチを切り、コンセントを抜くことが大切。復旧後は、プラグを1つずつ差し込み、様子を見ながら再稼働させましょう。また、停電が解消する前に外出する際には、分電盤のブレーカーを切っておくことで、停電解消時の火災や事故を未然に防げます。

エコキュートや電気温水器、炊飯器、テレビなどのタイマー付き家電は、停電で時刻設定や予約がリセットされることがあります。復旧後は、時刻や予約内容を必ず確認し、必要に応じて再設定を行いましょう。

冷蔵庫・冷凍庫は開閉を最小限に

停電が起こると、冷蔵庫や冷凍庫の中身が傷んでしまうのではないかと心配になりますよね。特に停電が長引く場合、庫内の冷気をどう保つかが大きなポイント。冷蔵庫を開けるたびに冷気が逃げ、温度が上がりやすくなります。

そのため、開閉は最低限にとどめ、できるだけ冷気を逃がさないようにしましょう。あらかじめ保冷剤や凍らせたペットボトルを入れておくと、冷気を長時間維持するのに役立ちます。

エアコンが使えない。停電時の熱中症を防ぐには?

これからの季節、停電時に最も深刻なのは、なんといってもエアコンが使えなくなることでしょう。特に気温が高い日は、室内の温度が急激に上がり、熱中症のリスクが高まります。小さな子どもや高齢者は体温調節が難しいため、特に注意が必要です。

対策の基本は、こまめな水分補給と涼の確保。日中はカーテンで直射日光を遮り、窓を少し開けて風を通しましょう。冷却シートや保冷剤を首や脇に当てるのも効果的。衣服は通気性のいい服を選びましょう。喉が渇く前に少しずつ水を飲むなど、体内の水分を保つことが大切です。夜間も水分補給を忘れずに。寝る前に水を飲んでおけば、寝ている間の脱水も防げます。

監修/東京電力パワーグリッド 取材・文/ニシオヒデコ 
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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