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加給年金とはなんですか? 誰がもらえるのでしょうか?【2025年度】

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、加給年金について説明します。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。※サムネイル画像出典:PIXTA

All About 編集部

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、加給年金について説明します。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:加給年金とは、どんな年金なのでしょうか?

「加給年金とはなんですか? 誰がもらえるのでしょうか?」(匿名希望)
加給年金をもらえる人って誰?(画像出典:PIXTA)

加給年金をもらえる人って誰?(画像出典:PIXTA)

A:加給年金とは、20年以上の厚生年金加入期間がある人が65歳時点で、養っている家族がいる場合にもらえる年金です

加給年金とは、厚生年金加入していた期間が20年以上ある人が、65歳になった時点で、生計を維持しているなど一定の要件を満たした配偶者や子がいる場合に受け取れる年金で、老齢厚生年金に加算されます。

■加給年金額の対象となる配偶者・子の要件
●配偶者:65歳未満
●子:18歳到達年度の3月末までの子、または障害状態(1級・2級)の20歳未満の子

対象となる家族は、「生計を同じくしている」と認められる必要があります。これは同居している場合はもちろんのこと、別居していても仕送りをしている場合や、健康保険の扶養親族である場合なども「生計を維持している」と見なされます。

さらに、収入の要件もあります。対象となる配偶者の前年の収入が850万円未満、または所得が655万5000円未満であることが必要です。障害年金を受け取っていない、または厚生年金期間20年以上の老齢厚生年金、組合員期間20年以上の退職共済年金を受け取る権利がない配偶者が対象となります。

加給年金額は、65歳時点で扶養している家族がいる人の老齢厚生年金に加算されるもので、いわば“年金版の家族手当”といえる制度です。

令和7年度(2025年度)の加給年金額は以下のとおりです。

■加給年金受給額
●配偶者:23万9300円+特別加算(※)
●1~2人目の子:23万9300円
●3人目以降の子:7万9800円

※配偶者加給年金には受給権者の生年月日に応じて特別加算が加算されます。

例えば昭和18年4月2日以後の生まれの受給権者の場合は、特別加算として17万6600円(令和7年度)がプラスされます。つまり配偶者がいる場合の加給年金額(令和7年度)は特別加算とあわせて41万5900円です。

※年金プチ相談コーナーに取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
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