今回はクルーズコンサルタントの筆者が、ジャパネットのバイキング・エデンチャータークルーズへ乗船し、北欧スタイルの船内やサービスを紹介します。
なお、ジャパネットのチャータークルーズは、多様な楽しみができるオリジナルのサービスが充実しています。専門家が解説!ジャパネットの特別な船旅~バイキング・エデンのチャータークルーズ、驚きの中身とは?もあわせてご覧ください。
<目次>
日本語対応と親しみやすいホスピタリティが心地いい
バイキング・エデンには、日本語ができるスタッフが多く乗船しているだけでなく、船内表記、船内新聞、ダイニングのメニューなど、必要なものは全て日本語に対応しています。ラグジュアリークラスの外国客船でここまで徹底した日本語対応をしている船は珍しく、言葉の面で不便を感じることはまずありません。 そしてクルーズを通して一番印象に残ったのが、スタッフの気持ちのよいホスピタリティ。日本人のほか、中国やインドネシア、フィリピンなどアジア圏出身のスタッフが、実に親しみやすくきめ細やかなサービスを提供してくれるので、話をしていると温かい優しい気持ちになります。 バイキング・エデンは、快適なクルーズのためにあえて行わない「NO」サービスを導入。例えば18歳未満の乗船はできず、ゲストは大人限定(※)。カジノやフォーマルナイト、船内での写真販売などもありません。他船と異なるユニークな船旅が特徴です。(※)チャータークルーズの場合は個別に設定するケースあり(ジャパネットチャータークルーズでは9歳以上です) 他方、船内はオールインクルーシブで、Wi-Fiや食事(スペシャリティレストランやルームサービスを含む)、ランチ・ディナー時のドリンク、基本的な寄港地のツアー(※)などもクルーズ代金に含まれます。
(※)船会社の自主クルーズは2025年11月出発のコースから実施。チャータークルーズの場合はそれぞれ異なるので確認を(ジャパネットチャーターは2025年はクルーズ代に込み、2026年はクルーズ代金を下げたうえで寄港地ツアーは有料オプションになります)
北欧デザインとアートに包まれる美しい船内空間
ゲストを迎えるロビースペースは「リビングルーム」と名付けられ、一角にバーやライブラリーを配したくつろぎの空間。リビングルームに続く3層吹き抜けのアトリウムには、アート作品が映し出される大きなスクリーンがあり、生演奏なども開催され、優雅な時間が流れます。 船内は、洗練された北欧インテリアにアート作品や写真が多く飾られ、まるで美術館のよう。ムンクのコレクションなども船内にあるので必見です。作品の横にあるQRコードをスマホで読み取ると日本語で作品解説を見ることができるので、船内でのアート鑑賞もおすすめです。 バイキング・エデンならではの特長的な施設が、北欧スタイルの本格サウナ「ザ・ノルディック・スパ」。ハイドロセラピープールに、ミストとドライの2種類のサウナがあり、スノールームやコールドバケツシャワーなどクールダウンも本場仕込みの施設が体験できます。 プールは船内2カ所にあり、パターゴルフや卓球の楽しめるスポーツデッキなど、海風を感じながら楽しめる屋外スペースも充実。天気のいい日には大海原を眺めながらリゾート気分が味わえます。全室バルコニー付き! 北欧の温もりと機能性を兼ね備えた快適な客室
客室は、全てバルコニー付きで、スタンダードな客室も25平米と広々。北欧モダンのナチュラルで洗練されたデザインが心地よく、バイキングが支援する中国農村部の学校に通う子どもたちが描いた絵が客室に温かみを添えています。 バスルームは、ガラス張りのシャワールームに高圧シャワーヘッドなど機能的で使いやすい作り。驚くべきことにバスルームには床暖房があり、ヒートショック対策なども完璧です。寄港地で仕入れた新鮮魚介も登場。ランチやディナーはドリンクもフリー!
バイキング・エデンは食の選択肢が多く、レストランやバーは合計11カ所を数えます。スペシャリティレストラン(予約必要)やルームサービスも含めて食事は追加料金なしで利用でき、ランチ・ディナーの食事中はアルコールも含めフリードリンク(※)というのもうれしいポイントです。(※一部除く。なお乗船したジャパネットチャーターではサービスを拡大し、時間や場所を選ばず船内では18ドル以下のドリンクはフリーでした→詳細はこちら)
筆者が気に入ったレストランをいくつか紹介しましょう。
・ビュッフェスタイルで好きなものをいただける「ワールド・カフェ」
海鮮料理や和食などバラエティーに富む料理がビュッフェスタイルで楽しめる「ワールド・カフェ」。「北欧スタイル」「ステーキ&ロブスター」などテーマのあるビュッフェも開催され、天気がいい日は屋外のスペースが船旅ならではの雰囲気でおすすめ。
「時間がない」など消極的な理由で利用することも多いビュッフェですが、バイキング・エデンでは寄港地で仕入れた新鮮な食材もいち早く並ぶとあって、「あえてビュッフェを選択」という日も多くありました。
バイキング・エデンのワールド・カフェ。天気のよい日は屋外のテーブルがおすすめ
世界各地の料理からインスピレーションを受けた創作料理(コース)とともにソムリエ厳選のワインをペアリングでいただけるスペシャリティレストラン(要予約・無料)。
コース料理は3種類あるのですが、筆者が訪れたときは「エスニック」がテーマ。さまざまなスパイスを味や香りで楽しむ料理は、ワインとの相性も抜群。ゆったりと極上のディナータイムが過ごせます。 ・ノルウェーの伝統料理を味わえる「マンセンズ」
「オープンサンド」やブラウンチーズとサワークリームを添えていただく「北欧ワッフル」など、ノルウェーの伝統料理が楽しめて、ラインアップは時間により変わります。
船首にあるバーの一角にあり、眺望もよく、雰囲気やインテリアもすてき! 筆者が好んで訪れ、おそらく船内で一番多く時間を過ごした場所です。夜にはぐっとムーディーになり、生演奏とともにお酒を楽しむ人でにぎわいます。
2025年・2026年も日本発着クルーズ実施!横浜のほか神戸発着も!
憧れの北欧のライフスタイルを五感で味わえ、日本語対応など日本人向けに細やかなサービスを提供するバイキング・エデンは、リピーターにも、クルーズがはじめての方にもおすすめの客船。また関西(神戸)発着のクルーズを実施する貴重なクルーズ客船でもあります。 バイキング・エデンは、いったん日本を離れていますが、2025年11月に再び日本へ配船され、2026年の5月まで横浜港、および神戸港を拠点に日本発着クルーズを実施します。一週間以上の長めのクルーズが多いのですが、2月には神戸発着で5泊6日という短めのクルーズも実施。価格はひとり27万7000円~で、ベランダ付の客室、ラグジュアリー船のサービスを考えれば、コストパフォーマンスがいいと感じます。
今回、筆者が乗船したジャパネットクルーズでは、2026年はバイキング・エデンのチャータークルーズを3航海、実施します(西日本を巡るコースを4月8日~、日本一周コースを3月29日~、4月18日~。いずれも横浜発着10泊11日)。船内はフリードリンクで、スペシャルコンサートなど、プラスαの楽しみがあり過ごし方の幅が広がります。
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既に申し込みを受け付けており、2025年のチャータークルーズは早々に完売したとのこと。興味のある方は早めに検討するといいでしょう。
■ジャパネットクルーズ(バイキング・エデン2026春)