占い

「すべては成り行き」脚本家を挫折→星読みへ。人気占い師・章月綾乃さんが語る「人生の乗りこなし方」(2ページ目)

雑誌やWebメディアなどで人気連載を持ち、書籍も多数出版している人気占い師・章月綾乃さんにインタビュー。占い師としての生き方などについてお話を聞きました。※写真:All About編集部

All About 編集部

「成り行き」が自分には合っているのかも

章月綾乃さん

仕事が長く続く理由を語ってくれた章月さん ※写真:All About編集部

――今の仕事が長く続いている理由は、ご自身ではどう分析されていますか?

章月:最近はお受けできないご依頼も出てきましたが、基本的にはいただいたお仕事はすべて受けてきました。本を1年で5冊書いた年もあって、さすがにそのときは目が回る忙しさでした(笑)。

でも、仕事を依頼されるということは「章月ならできる」と思ってくださっているということ。ひたすらその期待に応えてきたら、今があるという感じなんです。だから、占い師として「これ」という強みがあるわけでもなく、すべてが「成り行き」。でもそれが自分には合っているのかもしれません。

同世代には著名な占い師の方々がたくさんいますが、そういう方になろうと思ってもなれるものではないですし、誰しもそれぞれに与えられた「役割」があると思っています。

若い頃は、占い師のグループに入って横のつながりを築こうと必死だった時期もありました。でも、そうやって無理して動いてもうまくいかないことのほうが多かったです。「無理して誰かとつながらなくてもいい」と思えるようになってから、仕事も人間関係も少しラクになりました。

その時代のテーマを感じながら、喜んでもらえるものを書きたい

――占いを書くうえで、気を配っていることはありますか?

章月:さまざまな媒体で占いを書き続ける中で、世の中のトレンドや価値観には敏感でいなきゃと思っています。駆け出しの頃は雑誌を読みあさっていましたし、今だとよく映画を見ます。映画を通して、なんとなく世の中の空気感がつかめる気がするんです。

例えば、旬のアイドルが出ているティーン向けのラブストーリーを見ると、「今の出会いってこういう感じなのか」と参考になります。本当は洋画のミニシアター系が好きなんですけど、社会の雰囲気を知るために、邦画の流行作品も見るようにしています。映画には世相が反映されているので、結果的に占いの執筆にも結びついている気がしますね。

――世の中の動きにアンテナを立てておくことが大事なんですね。

章月:私の場合、だいたい「雑談」から仕事が生まれているんです(笑)。例えば「神社によく行くんです」と話したら神社関連の仕事が来たり、猫を飼い始めたら猫がテーマの連載が始まったり。映画好きが高じて「映画占い」もやりました。

どんなルートで仕事につながるか分からないからこそ、自分の興味や関心のアンテナを立てておくことが大切だと思います。最近はマンガにもけっこう投資していて、マンガ家さんが選ぶテーマや表現に刺激をもらっています。好きなことや趣味の延長に仕事があるからこそ、長く続けられているのかもしれません。

占い師としては、媒体からのテーマに沿って「うまく書けたな」と思えたときは、やっぱりうれしいですし、読者の方から感想をいただけるのも励みになります。お仕事をいただける以上は、自分に果たすべき役割があると思っているので、これからも書き続けていきたいですね。

【お話を聞いた人:章月綾乃
占術研究家・心理テストクリエーター。All About 占いガイド。雑誌やWebメディアを中心に、占いや心理テストなどの執筆、監修多数。All About『大人のための星占い』『幸せのカルテ』は大人気連載中。書籍も多数出版。

【取材/文:奥山 はるか】
編集者・ライター。出版社で女性誌編集者として勤務したのち、フリーランスとして独立。女性向けのジャンルを中心に多数の記事を手掛け、占いや開運をテーマにした雑誌制作にも長年携わる。分かりやすい切り口で、幸運のヒントになる記事を執筆。
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