亀山早苗の恋愛コラム

「7年前にダンナと寝たことがあるんだよね」女友達の不倫告白に夫が言い放った「衝撃の言葉」

「あなたの妊娠中にダンナと寝た」「出産の日も一緒にいた」女友達から夫との7年前の不倫を告白された42歳女性。女性は黙っていることはできず、夫を問い詰めたのだが、夫の口から出たのは耳を疑う言葉だった。サムネイル画像:PIXTA

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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7年間も夫にだまされていたことが分かり…… 画像出典:PIXTA

7年間も夫にだまされていたことが分かり…… 画像出典:PIXTA

不倫は犯罪だという人がいるが、もちろん刑法で裁かれることはない。民事の不法行為責任である。だから刑事罰はないし、不倫に時効があるとすれば、相手に慰謝料請求できる期限があるだけ。ただし、不倫であっても、その事実が消失することはない。

7年前の夫の不倫が分かって

「数カ月前、女友達が離婚したんです。彼女の夫、いい人だったのに彼女は夫をなめていた。何をしても夫は自分から離れていかないと思っていたみたい。だから言いたい放題、やりたい放題。人前で夫をけなすことも多々ありました。それでついに夫がキレたみたい」

そう言うカオリさん(42歳)だが、その友人の離婚が彼女にも大きな影響を及ぼすことになったのだという。離婚した友人は、カオリさん一家が幸せそうに見えたのだろうか。とんでもない告白をした。

「私たち、結婚して10年たつんですが、『カオリが妊娠しているころ、ダンナと寝たことがあるんだよね』って。7年前だというんですよ。確かにそのころ私は長女を妊娠していた。『出産の日も一緒にいたんだ』って。すぐに事実だと分かりました。長女を出産したとき、夫と連絡がとれなかった。出産のどたばたで追及しなかったけど、今思えば夫は怪しかった」

自分の友人と関係があったとは。7年間もだまされ続けてきた自分が情けなかった。夫と友人はずっと自分を心の中で笑っていたのだろうか。二人の関係はほんの一時期だったらしいが、カオリさんは許せないといきり立った。もちろん、友人とは縁を切った。

「うちはそれなりにうまくやってきたつもりでした。7歳と5歳の娘たちがいて、夫は案外、家庭的です。仕事と家事と子育てを、二人で協力してきました。私が多忙な時期は、夫が有休をとって対応してくれたりもした。それなのに友人からあんな告白を聞かされて、これまでの7年が一気に汚れていくような気がしました」

夫を問い詰めると

黙っていることはできなかった。夫に事実を突きつけた。夫はあたふたと目を泳がせたあと、「一時期、会っていたことはあるけど男女の関係はない」と言い張った。だが友人はカオリさんに当時のメッセージのやりとりや、彼女がこっそり撮った夫の寝顔の写真まで送ってきていた。それを見せると、さすがに夫も言い逃れはできなかった。

「夫はごめんと頭を垂れました。でもたった1回なんだ、許してほしいって。回数なんか問題じゃない、そういう事実があったことが問題なんだと分かってない。それから私、我慢できなくて夫を責め続けたんです。悔しくて悲しくてたまらなくて。でも夫にとってはうっとうしくなったんでしょうか。とうとう『そんな昔の不倫なんて時効だよ』と言い放った。不倫に時効なんてあるわけない、私の心が傷つけられた、どうしてくれるんだと言い返しました」

オレは本当に悪いと思ってる、でも今ごろバレても、罪悪感ももう薄まってしまったし、そもそも彼女のことが好きだったわけではなく、どういうきっかけでそういう関係になったのかもあまり覚えていない。夫はそんな言い訳をした。

夫にしてみれば「言い訳」ではなく、本当のことなのだろう。だが聞かされたばかりのカオリさんにとっては、初めて聞かされたことなのだから新鮮な衝撃だ。夫にとっては昔のこと、カオリさんにとっては今のことなのだ。

「本人が言うな」という話

カオリさんだって、不倫そのものが犯罪ではないことくらい分かっている。だがそこで、「昔の話、時効でしょ」と当人が言うのが許せないのだ。

「夫は『だったらいつまで謝り続ければいいんだよ』と開き直っています。私だって、頭では昔の話だと分かってる。それでも、私の友人と関係を持っていたこと、その友人から事実を聞かされたことがあまりにショックで、気持ちの整理がつかないんですよ。謝り続けろとは言わないけど、もっと私の気持ちを理解してくれてもいいんじゃないかと思って」

夫は罪を犯した人間、自分は被害者。だからもっと対応の仕方があるだろうというわけだ。妻から見れば当然の話だろう。

なかったことにはできない

「知らなければ知らないで済んだんでしょうけど、知ってしまったらなかったことにはできない。それによって私がどんなに傷ついたか。そのことを夫にはもっと自覚してほしいんです」

自覚していれば、「時効」などという言葉が口から出るはずがないとカオリさんは言う。一時は離婚も考えたが、不倫の一件を除いては夫に特に不満はなかったし、この7年の生活は楽しかったと気づいた。だからこそ悔しい、だけど離婚という決断はできない。その狭間でカオリさんは苦しんでいる。

「でも当の夫に、私の気持ちは分かりようがないんでしょうね。だからこそ気持ちの持って行き場がないんです」

彼女の苦悩が癒える日は来るのだろうか。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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