癌(がん)

Q. 足の付け根にしこりを見つけました。がんでしょうか?

【医師が解説】足の付け根などに「しこり」を見つけると、がんではないかと不安になるかもしれません。心配のないしこりと危険なしこりの見分け方を解説します。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

Q. 足の付け根にしこりがあるのに気づきました。がんでしょうか?

足の付け根にしこりを発見…もしかして、がん?

足の付け根にしこりを発見…もしかして、がん?


Q. 「お風呂で体を洗っているとき、右足の付け根にしこりができているのに気づきました。太ももの内側の付け根あたりです。痛みはありませんが、左足には何もないので不安になってきました。がんの可能性があるのでしょうか? 何科を受診すればいいですか?」
 

A. がんの可能性は低いです

足の付け根のしこりは、多くが「一時的なリンパ節の腫れ」です。リンパ節は体内の免疫を支える器官です。風邪やけが、虫歯などがある場合、炎症が起きている部位に近いリンパ節が腫れることは、珍しいことではありません。

特に足の付け根は体表に近いため、リンパ節の腫れに気付きやすい部位です。しこりの大きさは1~2cm程度が多く、指で触ると動く、柔らかいものが一般的です。このようなしこりは、多くは時間の経過とともに自然に小さくなっていきます。

一方で、もちろん注意すべき危険なしこりもあります。
  • しこりが次第に大きくなっていく
  • しこりが硬くて、指で触れても動かない
などの変化が見られる場合、炎症以外の原因が考えられます。頻度としては高くはありませんが、がんの可能性も否定できません。このような場合には、早めに医師の診察を受けることが大切です。部位にもよりますが、まずは皮膚科を受診されるのがよいでしょう。

不安が続く場合やしこりの状態が気になる場合は、自己判断しないことが大切です。

さらに詳しく知りたい方は、「首のしこり・股関節・わきの下のしこりは癌?悪性・良性の見分け方」をあわせてご覧ください。
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