
毎日の積み重ねだからこそ……離婚する夫婦としない夫婦は「食事の在り方」がこんなに違う
<目次>
夫婦円満の食事のポイント1:「一緒に食事をとる時間」を大切にする
関係がうまくいっている夫婦の場合は、「一緒に食事をとる時間」を大切にしていることが多いもの。もちろん、食事の時間を合わせられないこともあるので、夕飯は難しくても、「毎日の朝ごはんは一緒に食べる」とか、「休日は夫婦で食事するための時間を作る」など、工夫をしています。夫婦に限らず、人付き合いでも「何かおいしいものを食べに行く」ことで親睦を深めることは少なくありません。「共においしいものを食べること」は、心を通わせる行為になりやすいからです。
逆に、同じ屋根の下で暮らしていても、食事が別々のことが多いと、何のために一緒にいるのか分からなくなってしまうことも。しばらく別々で食べていることが多いと感じるときは、自炊でなくても、「夫婦で何かおいしいものを食べに行く」といったイベントを企画してみてはいかがでしょうか。
夫婦円満の食事のポイント2:食事をしながらのコミュニケーションを大事にする
互いに、日常で起こったことや感じたことを気兼ねなく話せる家庭は、夫婦にとって“居心地のいい、安全な場所”になります。一緒に暮らしていても、相手が仕事や人間関係でどんな状況なのかが分からないことも多いもの。家族なのにわざわざ話し合うような場を設けるのは水臭く、ハードルが高いこともあるので、食事のときにさりげなく聞いたり、話したりできるといいですよね。
せっかく一緒に食べていても、どちらか一方がテレビに夢中になっていたり、スマホの返事をしたりと、気持ちが他に向いている状態だと、もったいないもの。しかも、「ながら食べ」は、味覚が鈍化してしまうこともあります。
できれば、食事のときはテレビを切って、味覚に集中しながら、会話を楽しむことを心がけた方がいいでしょう。
夫婦円満の食事のポイント3:「家族を思いやるメニュー」を心がける
食事は、「愛情のバロメーター」になりやすいもの。作り手が食べる人の体調を考えて、「最近疲れているみたいだから、パワーのあるものにしたよ」とか、「このメニュー、好きだったよね」と言って出す料理は、相手にとって、単なる料理以上の意味を持つし、一段とおいしく感じるもの。逆に、食事を作ってもらった側も、「これ、おいしいね」と褒めてあげることが、料理の愛情へのお返しになり得ます。
実は、料理を作るときに、ちょっと「思い」を込めることで、食べる側がよりおいしく感じたり、気持ちまで変わったりすることがあります。例えば、「あるおばあさんが心を込めてにぎったおむすびを食べたことで、自殺を思いとどまった人がいる」なんて話もあるくらいです。「どんな思いでその料理を作ったのか」が、とても大事なのですよね。
夫婦円満の食事のポイント4:どちらか一方の“奉仕”になっていない
自炊しない人には理解しにくいことですが、「料理を作る」という行為は、意外と手間がかかり、大変なこともあります。10分で食べ終えてしまうような料理でも、作るのに1時間以上かかることもあります。だからこそ、作ってもらう側の人は、料理ができるまでにテーブルのセッティングをしたり、食後は、食器洗いをしたり、相手のために珈琲を淹れたりと、どちらか一方だけの負担にならないようにするといいでしょう。
また、相手が忙しくて料理を作れないときは、「デリバリーを頼もう」「外に食べに行っちゃおう」と提案することで、作り手の負担を減らせることもあります。
栄養バランスも大事ですが、それ以上に食事には「楽しさ」が大事。疲労でヘトヘトになって、義務感から料理を作っていたら、食卓は楽しくない場になりがちです。それなら、ちょっと楽をして、普段作らないような料理をデリバリーしたり、食べに行ったりした方が、豊かな時間を過ごせるでしょう。
「食事」という行為を通して、互いに思いやりを見せることができると、よりいい関係になることは多いのです。
円満夫婦は“食”を大事にしている
食欲は、睡眠欲、性欲と並び、人間の三大欲求。食に対する欲望がどれくらい大きいかは個人差がありますが、一般的に家で食べる食事が充実していると、家庭がうまくいきやすい傾向はあります。毎日、当たり前のように行う「共に食べる」という行為を、もっと大切にしてみてはいかがでしょうか。