今回は、そんな“お金に愛される暮らし”を送っている人たちに共通する、ムダのない家計ルールを5つご紹介します。
ムダ遣いゼロの家計ルール1:節約は「我慢」ではなく「選ぶ」こと
節約上手な人は、何でもかんでもお金をケチっているわけではありません。「ここにはお金をかけるけど、これはいらない」と、自分の価値観でメリハリをつけています。例えば、毎日の食事。外食を減らして、旬の食材でシンプルに手作りする。そのかわり、料理道具は長く使えるお気に入りを選ぶ。そんなふうに、“削る部分”と“かける部分”を見極めています。
ムダ遣いゼロの家計ルール2:他人と比べない。「わが家にちょうどいい」暮らしをつくる
節約がしんどく感じるとき、その背景には「他の家と比べてしまう気持ち」が潜んでいることがあります。「隣のご夫婦はよく外食に行くみたい」「同年代の友人がよく旅行に行っている」そんな場面に触れると、「うちも!」とつい考えてしまうこと、ありませんか?
でも、お金に無理なく好かれている人は、他人の家と張り合ったりはしません。「うちはうち」「自分たちにとって心地よいかどうか」が判断の軸になっています。
例えば、遠くに旅行をするより、近所の温泉に日帰りでゆったり過ごすほうが疲れも取れて満足できる、という人もいるかもしれません。流行りの洋服を毎シーズン買うより、「着心地のいい定番服を丁寧に手入れして長く着る」ことに喜びを感じる人もいます。
流行や見栄よりも、「わが家のサイズ」に合った暮らし方をしていると、心もお金もムダがなくなり、気付けばお金との関係も穏やかなものになっているはずです。
ムダ遣いゼロの家計ルール3:モノを大切に、そして管理する
お金に愛されている人は、持ち物の“居場所”を決めています。例えば、タオルのストックは洗面所のこのカゴに、調味料はこの引き出しに。置き場所が決まっていると、必要以上に買い過ぎたり、同じモノを重複して買ったりすることが減ります。「アレどこに置いたかな?」などと探し物が多い家は、ムダな出費も増えがち。モノを大切に使い、きちんと管理することは、ムダ遣いをなくす家計管理の第一歩です。
ムダ遣いゼロの家計ルール4:毎日をなんとなく過ごさない。少しの工夫が節約に
ただ生活するのではなく、ほんの少しの意識と工夫を持つこと。冷蔵庫の食材を使い切る工夫、洗濯の回数を減らすにはどうしたらいいか、ムダな電気の消し忘れを減らす。そんな些細な行動の積み重ねが、家計にじわじわ効いてきます。「今日のごはん、昨日の残り物にひと手間加えるだけ」「冷凍保存できるからまとめ買いしておこう」などのちょっとした“知恵”が、暮らしを整えてくれます。
ムダ遣いゼロの家計ルール5:完璧を目指さない。程よい手抜きが心の余裕に
節約上手な人は、「頑張り過ぎない」のも上手です。疲れているときはお総菜に頼ったり、掃除は週末にまとめてやったりと、程よく手を抜くことで、ストレスをためずに暮らせます。節約は、継続してこそ意味があるもの。頑張り過ぎてパンクしてしまっては、本末転倒です。ちょっとゆるく、でも続けられる。程よく力を抜くことが「お金に愛される人」の隠れた習慣です。
心地よく暮らす工夫が、お金との信頼関係をつくる
ムダ遣いゼロの家計ルールは、特別なことをしているわけではありません。小さな“気付き”と“注意を向ける意識”を積み重ねて、自分たちにとって気持ちのいい暮らしを整えているだけです。結果として、それが「お金が貯まる家計」へとつながっています。
心を込めて日々を整えること。それが一番の節約であり、自然とお金に愛される暮らし方につながります。