節約

虫・カビ発生の危険も…「穀物・粉もの」の保存で気を付けたい“3つのチェックポイント”

高温多湿となる季節に粉類や穀物を安易に取り扱うと、虫が発生したりカビが生えたりすることがあります。今回は、米などの穀物や、小麦粉などの粉ものの保存で注意したい点をまとめてご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

穀物や粉もの調味料などは、肉や魚などの食材と比較して保存にあまり気を使わないものです。しかし、保存方法を間違えると、カビが生えたり虫が発生したりすることもあります。特に、高温多湿となる季節には注意が必要です。

今回は保存に気をつけたい「穀物・粉もの」についてご紹介します。

お米保存の注意点

野菜室で保存する米

お米は小分けして密閉袋に入れて冷蔵庫での保存が理想的

高温多湿の環境では、コクゾウムシやノシメマダラメイガなどの虫が発生しやすくなり、におい移りやカビの原因にもなります。虫がわくと除去は困難ですし、食欲も落ちてしまいますよね。

お米は密閉容器に入れて冷暗所に置くのが基本です。高温となる夏場は冷蔵庫の野菜室で保存するといいでしょう。虫除け対策として、市販の米びつ用防虫剤や唐辛子を一緒に入れると効果的。古いお米と新しいお米は混ぜずに、使い切ってから補充するのが理想です。

備蓄米として出されている「古米」や「古古米」などは、特に野菜室で保存した方がいいでしょう。

パン保存の注意点

パンは高温多湿な環境に置くとカビが生えやすく、特に夏はほんの数日で白カビや青カビが発生することがあります。しかし、冷蔵庫に入れるとパサつきやすく、風味が落ちてしまう場合も。

そのため、パンは食べきれる分だけ常温保存し、すぐに食べない分は冷凍保存がおすすめです。1枚ずつラップに包み、保存袋に入れて冷凍すれば風味も保てます。解凍は自然解凍するかトースターで温めるとおいしく食べられますよ。

小麦粉保存の注意点

小麦粉も非常に虫がわきやすい食品の1つ。特に、開封後に常温で保存していると、湿気と温度でコナダニやコクゾウムシが繁殖しやすくなりますし、カビや酸化の原因にもなります。開封後は袋のままでは保存せず、密閉容器に移し替えて保存しましょう。

パッケージには「高温多湿を避けて常温で保存」と書かれているものが多いですが、近年の真夏の室温は常温(5~35度)の域を超えることもあります。日中不在にしている室内は40度近くになることも。

暑くなる季節は冷蔵室や野菜室での保存がベストです。冷蔵保存なら虫の繁殖を防ぐことができ、湿気からも守れます。ただし、温度変化があると中が結露してカビ発生の原因になるので、使用後はすぐに容器を閉めて冷蔵室に戻す必要があります。

ふりかけや七味唐辛子保存の注意点

ふりかけや七味唐辛子 冷蔵保存

ふりかけや七味唐辛子もメーカーによっては冷蔵保存を明記している

ふりかけや七味唐辛子は常温で保存するというイメージの人が多いと思いますが、実はメーカーによっては冷蔵保存を明記しているところもあります。

開封後に常温で放置していると、カビが生えたり、調味料の中に含まれるごまやのりなどにコクゾウムシなどの虫がついたりすることがあります。また、七味の唐辛子成分が劣化して風味が落ちることも。

開封後は、しっかりチャックを閉めて密閉容器に入れ、冷暗所か冷蔵庫で保存しましょう。湿気の多い季節や夏場は冷蔵庫保存がおすすめです。取り出すときは乾いたスプーンを使い、湿気が入らないように注意しましょう。

砂糖・塩保存の注意点

砂糖は湿気で固まりやすく、ダニの温床になることがあります。塩は湿気でベタつき、調理がしにくくなることも。

どちらも乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて保存するのが効果的です。スプーンや手が濡れていると湿気や雑菌を寄せ付けてしまうので、必ず乾いた状態にしましょう。
 
今回ご紹介したように、食品の保存で重要なポイントは「密閉」「冷暗所」「湿気対策」の3点です。季節や温度に応じて保存場所を変えるなど、少しの工夫でいい状態のまま長持ちさせることができますよ。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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