節約

「オキシ漬け」をしてはいけないもの・場所とは? 6つのNG例と正しいお手入れ【家事のプロが解説】

酸素系漂白剤の「オキシクリーン」は、その優秀さから利用者が多い家事アイテム。オキシクリーンに漬け置きすることを「オキシ漬け」と呼ぶこともありますが、実はオキシ漬けしない方がいいものや場所が存在します。今回は、オキシ漬けNG例をご紹介します。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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オキシクリーン

漂白や除菌に使える「オキシクリーン」

過炭酸ナトリウムを主成分とした粉末タイプの酸素系漂白剤「オキシクリーン」。漂白や除菌に使うことができ、その優秀さからオキシクリーンに漬け置きすることを「オキシ漬け」と称して、さまざまな使い方がSNSで投稿されています。

しかし、なかには「その使い方はNGでは?」と思われるものもしばしば……。今回は、オキシ漬けをしてはいけないもの、オキシクリーンを使ってはいけない場所をご紹介します。

1. アルミ製品

オキシクリーンはアルカリ性のため、アルミ製品に使うと黒く変色してしまう恐れがあります。これは化学反応による腐食なので、一度変色してしまうと元に戻すのは困難です。

アルミ素材のものをきれいにしたい場合は、中性洗剤とスポンジで優しくこすり洗いをしましょう。しつこい汚れはクエン酸水を使って拭き取り、その後すぐに水で流して乾拭きします。

2. ウールやシルクの衣類

ウールやシルク素材など天然繊維はアルカリに弱いため、酸素系漂白剤に漬けると、繊維が傷んだり縮んだり、変色したりすることがあります。

これらは、中性洗剤を使った手洗いがおすすめです。30度以下のぬるま湯で優しく押し洗いとすすぎ洗いをし、タオルで水気をとって平干しにします。

3. フローリングの床

フローリングはアルカリに弱い素材が多くあります。酸素系漂白剤で漬け置くと、表面のコーティングがはがれたり木材が変色・劣化したりする可能性があります。

中性のフローリング用クリーナーを使い、固く絞った雑巾で拭き掃除をしましょう。汚れが強い場合は重曹水を使い、すぐに乾拭きで仕上げます。

4. 畳

畳も天然素材で水分を吸いやすく、酸素系漂白剤で濡らすとカビの原因になったり変色したりしてしまうことがあるのでNGです。

乾いた布や掃除機でホコリをとり、消毒用アルコールを薄めたものを布に含ませて軽く拭くと、除菌・消臭効果があります。その後、扇風機で風を当てるなどして短時間で乾かすことも大切です。

5. ソファ、バッグなどの革製品

革は水やアルカリに非常に弱く、オキシ漬けすると変色やひび割れ、質感の劣化などを引き起こしてしまいます。

革製品に関しては、専用の革用クリーナーを使い、柔らかい布で拭きます。仕上げに保湿クリームを塗ることで、乾燥や劣化を防ぐことが可能です。

6. 漆器(うるし塗りの器など)

漆は漂白剤に弱いものです。オキシクリーンのような酸素系漂白剤を使用すると、表面が傷んでしまうことがあります。柔らかいスポンジとぬるま湯、中性洗剤を使って優しく手洗いしてください。洗った後はすぐに水気を拭き取って乾かしましょう。

便利なオキシクリーンですが、家庭にあるものでも素材によっては「オキシ漬け」が適さないケースがあります。素材や用途を確認して、適切なお手入れ方法を選びましょう。
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