最近は適用利率が上昇しているため、資産運用効果が期待できる点で注目されています。今回は、個人向け国債の特長から2025年5月に発表された最新の金利、購入できる金融機関を解説します。
「個人向け国債」には3つのタイプがある
個人向け国債には、金利のタイプと満期までの期間に違いがあり、以下の3タイプがあります。●変動10年
満期までの期間が10年で、保有期間中は半年ごとに適用利率が見直されます。金利上昇局面では有利な商品です。
●固定5年
満期までの期間が5年で、満期まで適用利率が変わりません。購入時に投資で得られる利益を予測できるので、計画的な資産運用が可能です。
●固定3年
満期までの期間が3年で、満期まで適用利率が変わりません。「固定5年」と同じく、将来受け取る利息が予想できます。
気になる2025年5月時点においての個人向け国債の金利は、
・変動10:0.84%
・固定5:0.83%
・固定3:0.66%
となっています。 参照:個人向け国債窓口トップページ/財務省
個人向け国債の6つの特長
「個人向け国債」は、安心・手軽に資産運用ができ初心者におすすめと言われています。3つのタイプに共通する特長はどのようなものがあるのでしょうか。主なものを6つご紹介します。●個人向け国債の特長1:元本割れしない
個人向け国債は、経済環境などにより実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。元本割れの心配がないので、投資などが初めての方でも安心して購入・保有できます。
●個人向け国債の特長2:国が発行している債券なので安心できる
個人向け国債は、国が発行する債券です。利子の支払いや償還時の元本の支払いは国が責任を持って行います。
●個人向け国債の特長3:年率0.05%の最低金利が保証されている
個人向け国債は、3つのタイプのどれもが、経済環境などにより実勢金利が下落した場合でも年率0.05%の最低金利が保証されています。
●個人向け国債の特長4:1万円という少額からでも購入可能
個人向け国債は、最低1万円から1万円単位で購入できます。また、購入した個人向け国債は個人間で譲渡できたり、相続したりすることも可能です。
●個人向け国債の特長5:年12回(毎月)発行
個人向け国債は、毎月発行されているため、都合のよいときに購入できます。余力の範囲で、負担なく資産運用ができます。
●個人向け国債の特長6:中途換金は1万円からでも可能
個人向け国債の発行後1年経過後からは、いつでも1万円から中途換金できます。急に資金が必要になったときにも安心。なお、中途換金の際には直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
個人向け国債を購入するときは?
個人向け国債の購入は、銀行、証券会社、郵便局などで購入可能です。さらに、ネット証券を利用すれば、手続きも簡単です。個人向け国債を購入できる金融機関は2025年5月12日時点で884機関。詳しくは、以下の財務省HPで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省