とはいえ、養生テープや布粘着テープには使えるので、筆者的には十分に満足していたのですが、唯一、うまくいかなかったのが、いわゆる「OPPテープ」でした。透明のプラスチック系素材であるオリエンテッドポリプロピレン(二軸延伸ポリプロピレン)を使った梱包テープで、薄くて粘着力も強く、透明なのでいろいろと便利。
ただとにかく、一度使ったら次に使うときにテープをどこから剥がしていいのかが分かりにくく、さらに、やっとテープの端を見つけて剥がそうとすると、縦に裂けてしまって真っすぐにテープを剥がすことが難しいのです。
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便利だけど扱いにくいOPPテープに特化した専用カッター
そんな便利なのに扱いにくいOPPテープ専用に作られたのが、ミドリの「OPPテープカッター」です。そのポイントは、使ったあとに、テープの端を保持するローラーです。 「もともと『クラフトテープカッター』を開発していたときも、OPPテープにも使えたらいいよね、という話はしていたんです。ただ、そうすると、OPPテープ用の製品のようなサイズになってしまいますし、クラフトテープだけにフォーカスしたときには必要のない機能を付けることになります。それならば、まずはクラフトテープ専用を作って、その次にOPPにも使えるものにしていきたいと考えていたんです」と、クラフトテープカッターでも開発を担当したデザインフィルのクリエイティブセンター プロダクトグループの高城裕太(※高ははしごだか)さん。>次ページ:似ているようで全く違う、クラフトテープとOPPテープ