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新五千円札が「12万円」に大化け! 一見普通の紙幣なのに“24倍”のプレミアムがついたのは一体なぜ!?

2025年4月12日に終了した「第122回入札誌『銀座』」から、新札の五千円の落札結果を取り上げます。なんと落札結果は10万5000円(手数料込みで12万2325円)。なぜこのような高額落札となったのか、解説していきます。※サムネイル画像はイメージ

伊藤 亮太

執筆者:伊藤 亮太

株式・ファイナンシャルプランナーガイド

現行の五千円札が高額落札! その理由とは ※画像はイメージ

現行の五千円札が高額落札! その理由とは ※画像はイメージ

2025年4月12日に終了した銀座コインオークション「第122回入札誌『銀座』」では、昨年発行されたばかりの新札である五千円が登場しました。落札価格はなんと10万5000円(手数料込みで12万2325円)。実に額面の21倍(手数料込みで約24倍)となる高額落札となりました。普通に使用すれば五千円は五千円。しかしながらオークションでは10万円超。いったい何が異なるのかというと、“紙幣の数字部分”にポイントがあります。

スーパーラッキーな「神7(紙7)」

「12万2325円」に大化けした実際の五千円札  ※画像出典:銀座コインオークション「第122回入札誌『銀座』」 Lot番号:579 津田梅子5000円札 2桁 AB777777PN

「12万2325円」に大化けした実際の五千円札  ※画像出典:銀座コインオークション「第122回入札誌『銀座』」 Lot番号:579 津田梅子5000円札 2桁 AB777777PN

今回落札されたのは表面に津田梅子が描かれた新五千円札。新札はもちろん評価のポイントになるものの、この紙幣で最も重要な点は、記番号(アルファベットと数字)の数字が“777777”という「ゾロ目」である点です。

しかも「7」であるがゆえに、今回の10万円超えとなったのです。「777777」は発行されている五千円札90万枚のうち1枚しかありませんので、なかなか見つけることが難しいです。とはいえ、たまたまATMから出てきたというケースもありますので、誰にでも遭遇するチャンスはあると思われます。

「ゾロ目なんて1~9まであるから他の数字のものも探せるし、どれでもいいのでは?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。確かに、いずれのゾロ目においてもプレミアムはつきます。それでも、“ラッキー7”といわれるように、日本ではやはり7のゾロ目のニーズが高いのです。どこか4のゾロ目よりも7のゾロ目のほうが欲しくなりませんか? もちろん、4のゾロ目でもプレミアムはつくものの、どうしても7に比べると価格は下がります。落札された五千円札はスーパーラッキーな「神7(紙7)」といってよいのではないでしょうか。

ゾロ目を収集するのも楽しい

偶然見つけられればよいものの、なかなか見つからないのがゾロ目。もし欲しい場合は、オークションやコイン商で購入し収集するのが基本となります。新札は発行されたばかりということもあり高値がつく傾向にありますが、以前の野口英世や夏目漱石の千円札などでは少し安く入手できる可能性があります。これは発行枚数が多いためです。

ひそかに筆者はゾロ目の旧千円札や旧一万円札を所有していますが、どうせなら1~9までのゾロ目を全て収集しようと計画しています。新紙幣はまだ高値を維持しており収集は難しいものの、意外に今までの紙幣のほうは入手できるかもしれません。とはいえ、そのうち旧紙幣を見かけなくなるとプレミアムが徐々についていく可能性もあります。

紙幣も普段使うだけでなく、視点を変えて見てみると大変面白いものです。皆さんもぜひおつりをもらうときにチェックしてみてくださいね。

<参考>
銀座コインオークション「第122回入札誌『銀座』」 Lot番号:579 津田梅子5000円札 2桁  AB777777PN

>次ページ:12万2325円で落札された実際の五千円札を見る
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