今回は、あなたのそのイライラが夫源病によるものなのかをセルフチェックしてみましょう。
<目次>
夫源病セルフチェック
次の7項目に当てはまるものがありますか?□夫のことを考えるだけで体に不調を感じる
□夫と同じ家にいると息が詰まる感じがする
□夫の言動を思い出すとイライラ、モヤモヤする
□夫のために行動しても感謝の気持ちや言葉が返ってこない
□あなたのことをバカにしているような夫の言動があると感じる
□夫には「言っても無駄」だと諦めている部分がある
□夫が近づいてくると無意識に身構えてしまう
筆者の経験では、これらの項目のうち1つでも当てはまれば危険信号が点灯している状態、2つ以上なら夫源病の状態だと考えています。
夫源病に気づいた妻がすべき3つのこと
言葉にはできない夫からの圧力や、いつでも気をつかってしまう空気感が、いつのまにか妻の心をすり減らし、自己肯定感を下げてしまっている危険もあります。特に我慢強いタイプの妻は自分が夫源病の状態にあることに気付きにくく、自覚する頃には大きな負荷が心と体にかかっているケースも少なくありません。だからこそ、我慢の限界が来る前に「もしかして、これは夫源病なのかもしれない」と早めに知ることが大切です。
もしも「私は夫源病かもしれない」と思ったら、どうすればいいのでしょうか。私がおすすめしている方法をご紹介します。
夫源病対策 1:夫との「接点を少なく」する
コロナ禍を経てリモートワークが定着した時代、夫婦が家にいる時間が長くなったことで夫源病になる妻も増えました。この状態を改善するためには、家にいる時の夫婦の接点を少なくすることをおすすめします。「2人でリビングにいるのではなく、どちらかが別の部屋で仕事をする」「休憩時間以外は互いのことに干渉しない」といった工夫をすることで夫婦の接点は少なくなります。
夫のことが気にならなくなるような環境をつくることで夫源病が改善することもあります。
リタイア後に在宅時間が長くなった夫の場合は、夫婦関係以外のコミュニティーをつくるきっかけづくりに協力するのも手です。再雇用制度を活用して働きに出てもらうことがかなわないケースでも、趣味や社会に参加できる活動を探すことはできるはず。
お金を稼ぐことにはつながらなくても、夫が「没頭できる何か」を見つけ、夫婦以外のコミュニティーに楽しさを見いだすことで、夫婦間の接点は減り、妻の負担は軽くなるでしょう。
夫源病対策 2:日常的に「ガス抜き」する
夫源病は、爆発させないことが大切です。妻が我慢を重ね、夫への不満が爆発した時に、「もう離婚するしかない!」などと感情にまかせて大事な決断をするのは避けたいこと。感情的に離婚を決めて、後悔するような結末を迎えるのはおすすめできません。そのためにも、日頃から夫への不平不満は小出しに伝え、我慢の「ガス抜き」をするようにします。その際、夫婦関係が険悪にならないためのポイントは「提案型で伝えること」です。例えば、「週末のどちらか1人で過ごす時間があるとうれしいけれど、どう?」「家事へのモチベーションが上がるから『ありがとう』って言葉にしてもらえる?」というように提案型で伝えると、ソフトな印象を与えるもの。「たまには1人にさせてほしいんだけど」「『ありがとう』くらい言えないわけ?」と切り口上で言われるより、夫も納得しやすくなるでしょう。
夫源病対策 3:けんかになったら「自分から謝る」
夫源病を悪化させないための方法としておすすめしているのが、夫婦げんかになったら「さっさと自分から謝る」というものです。「私は悪くない」といつまでも謝らないでいると、夫婦関係はこじれるばかり。夫に対するイライラもさらに募ります。とりあえず、「悪い・悪くない」「正しい・間違っている」という軸で考えることはひと休み。けんかの原因について謝るのではなく、「あなたをイヤな気持ちにさせたことは悪かったわ」というように、相手の気分を害したことに対して謝るようにします。
形はどうあれ先に謝ることで自分の気持ちもスッキリしますし、夫はそれ以上強く攻めにくくなるはず。結果として、夫へのイライラした気持ちが余計に増幅することもなくなるのです。
夫を変えるより自分を守る選択を
夫源病の妻が目指すべきは、「自分を後回しにしない」ということです。「我慢をしよう」「夫が変わってくれるのを待とう」などと、自分の幸せを後回しに考えるのではなく、「自分の心と体を守ろう」と考え、「そのためにはどうしたらいいか?」と行動するようにしましょう。