
お酒も続々と値上げ(画像出典:PIXTA)
今回の価格改定は、原材料費や物流コストの上昇を背景としたもので、メーカーごとに対象商品や値上げ幅が異なります。この記事では、4月から酒類の値上げを予定している対象商品の一部を紹介します。
※RTD(Ready To Drink):缶やボトルに入った、購入後すぐに飲める低アルコール飲料。チューハイやカクテル風味のお酒など
2025年4月1日より値上げする商品
■サントリーホールディングス株式会社ビール類:ザ・プレミアム・モルツ、サントリー生ビール、金麦など
RTD:-196℃、こだわり酒場のレモンサワーなど
ノンアルコール飲料:オールフリーなど
輸入ウイスキー:ザ・マッカラン ダブルカスク12年、ザ・マッカラン 12年など
■サッポロビール株式会社
ビール類:サッポロ生ビール黒ラベル、ヱビスビールなど
酒類テイスト:サッポロ プレミアムアルコールフリーなど
RTD:サッポロ 濃いめのレモンサワー、サッポロ 男梅サワーなど
輸入ワイン:[イエローテイル]、テタンジェなど
■アサヒビール株式会社
ビール類:スーパードライ、スタイルフリー、クリアアサヒなど
RTD:贅沢搾り、GINONなど
輸入ワイン:アルパカ
ノンアルコール飲料:ドライゼロ、スタイルバランスなど
■キリンビール株式会社
ビール類:キリン一番搾り生ビール、淡麗グリーンラベルなど
RTD:キリン 氷結、本搾りなど
ノンアルコール飲料:キリン グリーンズフリーなど
ケース買いなら、2本分の価格相当が値上げ
今回の値上げ幅は、最大で10%程度と報じられています。例えば、税込200円のお酒が10%値上げされた場合、220円となる計算です。1本あたりでは数十円程度の差ですが、ケース単位(24本入り)でまとめ買いする方にとっては、よりインパクトのある値上げといえるでしょう。仮に税込4800円のケースが10%上がると、約480円の負担増となり、およそ2本分の価格に相当します。
日常的にお酒を楽しむ人にとっては、じわじわと家計に響く可能性も。実際に、スーパーやECサイトでは値上げを前にした買い置きセールや、まとめ買いの特価チラシが目立つようになっています。お酒好きな人は、すでに少し多めにストックしているかもしれませんね。
これまで、仕事帰りにコンビニで1本ずつ買っていたような人も、ケース単位でまとめ買いをしたり、ディスカウントストアやドラッグストアなど価格の安い店舗を利用したりと、買い方を工夫する人が増えるかもしれません。また、「第3のビール」や発泡酒など、予算に合わせて商品を見直すという選択肢も出てきそうです。
(出典)
サントリーホールディングス株式会社「ビール類・RTD・国産ワイン等の価格改定について」「輸入ワイン・輸入ウイスキー 一部商品の価格改定について」
サッポロビール株式会社「ビール類・酒類テイスト飲料・RTD その他樽詰酒類・輸入ワイン・焼酎などの 一部商品の価格改定について」
アサヒビール株式会社「ビール類・RTD・輸入洋酒・輸入ワイン・その他樽詰酒類・ノンアルコール飲料などの価格改定について」
キリンビール株式会社「ビール類・RTD・その他樽詰商品・ノンアルコール飲料 一部商品の価格改定について」