家計簿・家計管理

付き合う人を選べば、お金と時間に余裕が生まれる

合わない人との付き合いを続けることで、実は大切なお金も時間も、そして気力までもが消耗してしまっているかもしれません。今回は、「合わない人」と付き合うことで起きる弊害と、少しずつ距離を置く方法をご紹介します。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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「本当は苦手だけど、関係を切るのはちょっと気まずい……」「誘われると断りにくい」。職場の同僚、ご近所さん、昔からの知人など、切っても切れないような関係の中で、「合わせなきゃ」「無理しなきゃ」と頑張ってしまう方は多いものです。でも、合わない人との付き合いを続けることで、実は大切なお金も時間も、そして気力までもが消耗してしまっているかもしれません。今回は、「合わない人」と付き合うことで起きる弊害と、少しずつ距離を置く方法をご紹介します。
「合わない人とは付き合わない」ことで、お金も時間も増えるの?

「合わない人とは付き合わない」ことで、お金も時間も増えるの?

「合わない人」ってどんな人?

合わないと感じる相手には、いくつかの共通した特徴があります。

●自分と価値観が違う人
人付き合いの中で、「この人とは、なんだか話がかみ合わないな……」と感じる瞬間は誰にでもあるものです。特に、金銭感覚が極端に違ったり、仕事や家族に対する考え方が真逆だったりすると、話せば話すほど「価値観のズレ」が浮き彫りになります。価値観が異なれば、ちょっとした話題でもストレスを感じ、会話するたびにモヤモヤがたまっていく原因になります。

●否定が多く、一緒にいて疲れる人
何を話しても「でもさ」「それって違うんじゃない?」と、いつも否定から入る人がいます。ちょっとした雑談や共感してほしい話題でも、真っ向から反論されると、だんだん話すのがおっくうになってしまいます。

筆者自身も、「それって証拠あるの?」「あなたの主観じゃない?」と、会話のたびに詰められるようなやりとりが続き、「この人と話すと、なんだか疲れるな……」と感じた経験があります。例え悪気がなかったとしても、常に「ジャッジされている」ような雰囲気は、心をすり減らしてしまいます。

●マウントを取ってくる人
会話の中で「自分の方が上だ」とさりげなくアピールしてくるタイプです。例えば、こちらが「最近○○を始めてみたんです」と話せば、「え、それくらい私も前からやっているよ」や「そんなの大したことないよ」と評価を下げるような一言が返ってくることも。こうしたやりとりが続くと、気付かないうちに自信をなくし、「どうせ私なんて……」という気持ちになってしまうこともあります。

●愚痴や人のうわさ話ばかりする人
話すたびに職場の不満、誰かの悪口、ネガティブな話題ばかり……そんな相手と過ごす時間は、想像以上に心を疲れさせます。

最初は聞き役に徹していても、いつの間にかこちらの気分までどんより。知らないうちに悪口の輪に巻き込まれてしまったり、自分の時間や気持ちを消耗したりする原因にもなります。
 
こうした相手と無理に関係を続けると、気付かないうちに心がすり減ってしまいます。「疲れるな」と感じたら、そのサインを見逃さず、少し距離を置くことも大切です。自分が心地よくいられる人間関係を選びましょう。

合わない人との付き合いが生む時間とお金の「ムダ」って?

無理して合わない人と付き合うと、時間やお金の「ムダ」が生まれます。

●時間のムダ
気が進まない誘いに応じたり、相手に合わせて気を使いながら会話を続けたり……。そんな時間は、本当は自分の趣味やリラックスに使えたはずです。合わない人との時間は、心身ともにエネルギーを消耗しがち。貴重な時間を誰と過ごすか、見直すことも大切です。

●お金のムダ
「断りづらいから……」と無理に高いランチに付き合ったり、興味のないイベントに顔を出したりすると、気付かないうちに出費がかさんでしまいます。さらに、ストレスから余計な買い物や食べ過ぎにつながることも。合わない人とのお付き合いが、知らず知らずのうちにお金のムダ遣いになっていることもあるのです。
 
つまり、「合わない人と付き合う」というだけで、目には見えにくいけれど、人生の大切な資源をじわじわと浪費してしまうのです。

無理せず、合わない人と距離を置く方法

合わない相手といきなり関係を断つのは難しいもの。だからこそ、段階的に「適度な距離感」を作っていくことがポイントです。

●返信のタイミングをずらす
誘いや連絡があってもすぐ返さず、時間をおいてから返信するようにすると、自然と相手とのやりとりの頻度が減ります。

●スケジュールを理由に断る
「予定があって……」というやんわりとした言い回しは、相手の気持ちを傷つけずに距離を取るのに効果的です。その際、旅行でもないのに「2カ月後、3カ月後の予定」を聞かれることがあれば、「まだ予定は入っていないけれど、急な用事が入るかもしれないから……」と伝えるのも1つの方法。あらかじめキャンセルがあることを匂わせておきましょう。

●自分の「優先順位」をはっきり持つ
「自分の健康や家族との時間を大切にしたい」といった理由を心の中で明確にしておくと、断る際にブレがなくなります。

「ムダな付き合い」にお金も時間も使わない

人間関係は「なんとなく」で続けがちですが、本当に大切なのは、自分が心地よいと思える相手とのつながりです。ムリに付き合わず、自分にとって必要な関係だけを選ぶことで、お金も時間も、もっと有意義に使えるようになります。 
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