預金・貯金

【2025年最新】自動積立定期預金で確実にお金を貯めよう!おすすめ銀行3つ

新NISAのスタートや近年の相場環境の好調さから、積立貯蓄ではなく積立投資を重視して貯蓄額が少ない人が増えています。しかし、万が一のトラブルに備えるためにも、生活費の半年分程度は流動性がある預貯金で確保しておくことが必要です。それを実現するために最も有力な方法である「自動積立定期預金」の仕組みと、好金利を提示している銀行を紹介します。

鈴木 弥生

執筆者:鈴木 弥生

預金・貯金ガイド

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投資商品だけはキケン! 金利上昇局面のいま、預金にも注目

長い間、日本銀行の政策金利がマイナスだったことから、普通預金はもちろん定期金利もほとんど金利が付かない時代が続きました。ところが世界的なインフレなどを受け、ようやく日本銀行が金融政策の変更を始めて約1年、預金金利の世界にも変化が生じています。
イザという時に頼りになるのが預貯金

イザというときに頼りになるのが預貯金

もちろん投資環境が好調の現在、株式などの利回りと比べると預金金利は大きく見劣りがします。しかし、病気や事故など自身のリスクはもちろん、増加が著しい自然災害、勤務先の業績悪化、世界中を大混乱に陥れた2020年のコロナ禍のような非常事態が、いつ起きないとも限りません、そんなとき頼りになるのは、すぐに現金化できる預貯金です。

「自動積立定期預金」なら、知らないうちにお金が貯まる

お金を貯める一番の近道は、自動的にお金が貯まる仕組みを作ることです。

最も確実なのは給与天引きで貯める方法ですが、勤務先にその仕組みがない場合に次の選択肢となるのが銀行の「自動積立定期預金」です。

「自動積立定期預金」とは、毎月決まった日に、決まった金額を普通預金から定期預金に積み立てる商品。多くの金融機関で取り扱っているので、誰でもすぐに始められます。

商品性は、どこの金融機関もほとんど変わりません。「すぐ」「簡単に」始めたいなら、給与振込銀行を利用するのが一番です。

というのも「貯められない」「積立は初めて」という人にとって、自分でお金の移動を毎月行うのは意外にハードルが高い作業。

続かない大きな原因になりますから、何もしなくても自動的に貯める仕組みを作ってしまうのが一番です。給与が振り込まれる銀行で、引き落とし日を給与振込日の翌日に設定しておけば、ほとんど給与天引きと変わらない感覚で確実に貯められます。

預入方法の基本は「あらかじめ指定した日に、決まった金額を積み立てる」ものです。しかし、金融機関によっては……

(1)指定した日に最低指定残高以上の預金があると、超過分を自動的に積み立てる
(2)ボーナス時など増額月を設定できる
(3)いつでも追加で入金できる


といった、複数の方法を可能としているところもあります。

積立期間も……

(1)終了日を特に決めずに積み立てを継続する
(2)あらかじめ満期日を設定する
(3)一定期間ごと、または任意の時期に積立残高の一部を払い出せる


などがあります。

「とにかく貯めたい!」という人は、それほど意識しなくても構いませんが「使う時期が決まっている」「いつまでにいくら貯めたいという目標がある」人は、手続きをする前にしっかり期間を確認しておく必要があります。

金融機関による金利差が縮小。とにかく早く始めよう!

自動で積み立てる自動積立定期預金の金利は、ほとんどの金融機関が定期預金に連動します。

2025年3月現在、メガバンクをはじめとする多くの金融機関の金利は普通預金0.20%、定期預金は1年もの0.275%、2年もの0.325%、3年もの0.350%ですから、好金利の金融機関を探す場合は、この金利が目安となります。ただ、今後の金利上昇が見込まれるため積立期間はあまり長くせず、定期的に見直しをするのが賢い選択といえそうです。

金融機関ごとの金利差が縮小していますが、中でも好金利を提示しているのが、ソニー銀行とイオン銀行、SBJ銀行です。

ソニー銀行の「積み立て定期預金」

ソニー銀行の「積み立て定期預金」の魅力は、何といっても0.80%という金利。ただし、注意が必要なのは「1年もの」に限られることです。毎月の積み立て以外に、年2回の増額月指定や随時積み立ても可能な貯めやすい仕組みです。1年、2年、3年のいずれか自分で選んだ期間で積み立てを行いますが預入期間の定めはなく、満期日に受取利息を加えた額を同一期間で継続します。自分名義の他行の口座から、毎月自動的に手数料無料で円普通預金口座へ入金する「おまかせ入金サービス」があるので、給与振込口座を勤務先から指定されていて変更できないという人も、手間なく利用することが可能です。

また、ソニー銀行は「外貨預金の積立購入」もできます。外貨普通預金を500円から「毎日」「毎週」「毎月」など、好きなタイミングで継続して購入する商品。取り扱い通貨は米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、人民元など12通貨。海外旅行の際に外貨のまま支払いができる(人民元、ブラジルレアルは対象外)Visaデビット付キャッシュカード「Sony Bank WALLET」もあるので、海外旅行へ行くことが多い人は外貨も少額ずつ積み立てるといいかもしれません。

■商品名:積み立て定期預金
■預入単位:1000円以上1000円単位
■預入期間と金利(年利・税引前):1年(0.80%)、2年・3年(0.40%)

イオン銀行の「積立式定期預金」

預入期間によって金利差がなく、しかも好金利なのがイオン銀行の「積立式定期預金」です。イオン銀行には「イオン銀行Myステージ」というサービスがあり、対象取引の利用に応じて自動的に「イオン銀行スコア」が貯まり、確定したステージごとに普通預金の金利アップなどのサービスを受けられます。行動半径にイオンSC(ショッピングセンター)があるなど、イオン経済圏を利用する機会が多い人は選択肢の1つになりそう。

自分名義の他行口座から、指定の一定金額(1万円から)をイオン銀行の普通預金口座へ手数料0円で入金する「自動入金サービス」があるので、給与振込銀行を変更できない人も預けやすいといえます。

■商品名:積立式定期預金
■預入単位:500円以上50万円以下1円単位
■預入期間と金利(年利・税引前):6カ月以上40年以下(0.50%)

SBJ銀行の「定期積金<ベスト積金>」

メガバンクを上回る好金利のSBJ銀行の「定期積金<ベスト積金>」も要チェックです。店頭だけでなくインターネット(SBJダイレクト)でも手続きができ、満期時は自動解約または定期預金への振り替え、積み立ては自動継続または非継続を選べます。

SBJ銀行は店舗数が多くないため知名度は低いですが、2009年に開業した韓国の大手金融グループ「新韓金融グループ」の日本現地法人です。海外資本ですが預金保険制度の対象ですから、銀行が破綻した際も元本1000万円までの預金と破綻日までの利息は保護されます。

また、店舗は少ないものの提携ATMが多く、セブン銀行・イオン銀行・E-netのATMなら合計で月10回まで、ゆうちょ銀行・みずほ銀行のATMなら合計で月3回まで無料で入出金ができます。

■商品名:定期積金<ベスト積金>
■預入単位:1000円以上1円単位
■預入期間と金利(年利・税引前):6カ月(0.25%)、1年(0.35%)、2年・3年(0.4%)、5年(0.45%)


金利にかかわらず、お金を貯める一番の近道は「積立」です。自動的にお金が貯まる仕組みを作ってしまえば、貯蓄残高は確実に増えていきます。有利な預け先や増やす方法を考えるのは、生活費の半年から1年分程度のお金が貯まってから。まずは、自動積立定期預金でしっかり貯めることから始めましょう。ただし最近は金利が上昇する傾向にあるので、預入期間はあまり長期にせず定期的に金利を確認しましょう。

※本文中の金利は全て税引前、2025年3月11日現在
 
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