無意識のうちに続けている習慣が、実はムダ遣いの原因になっていることも。今回は、お金が貯まらない人によく見られる特徴と、ムダ遣いを防ぐための改善策を紹介します。これを機に、一度ご自身のお金の使い方を見直してみませんか?
お金が貯まらない人の共通点1:家の中が片づいていない
贅沢していないのに、なぜかお金が貯まらない。もしかすると、家の中が片づいていないことが原因かもしれません。家の中が整理されていないと、何がどこにあるのか分からず、同じものを何度も買ってしまうことがあります。特に日用品や食品のストックが把握できていないと、「安いから買っておこう」と思い、すでにあるものを買い足してしまいがちです。
また、日常的に使うものだけでなく、季節限定のものや特定のシーンでしか使わないアイテムも要注意。例えば、冬だけ使う加湿器用のフィルターや、夏のレジャー用品などを収納の奥にしまい込んでしまい、次のシーズンに「どこにいったか分からない」と買い直してしまうケースもあります。
こうした状況が起こるのは、家の中の整理が行き届いていないためです。もともと物が多いと、新しく物が増えても違和感を覚えにくくなり、つい買い足してしまう傾向があります。
探し物が多いと感じる人や、机の上や棚が常に雑然としているのが当たり前になっている人は要注意。そんな人は、片づかない家に住んでいることを認識しましょう。
そのうえで、クローゼットや収納を整理することをおすすめします。何がどこにあるかだけでも把握できれば、同じものを重複して買うリスクが減ります。あわせて、必要なものと不要なものを区別できれば、今後、ムダな出費を抑えることにもつながるでしょう。
お金が貯まらない人の共通点2:無計画にお金を使う
「贅沢していないのに……」と感じる人は、計画的にお金を使う習慣がないことが原因かもしれません。例えば、忙しいから、面倒だからと、何でもお金で解決してしまうことはありませんか? 料理が面倒だから外食やお総菜を頻繁に利用する、掃除が面倒だからと便利グッズを次々に買う、移動がおっくうだからとタクシーを利用するなど、一つひとつの出費は小さくても、積み重なると大きな支出になります。
また、旅行や大きな買い物をする際、予算を立てずに「せっかくだから」と予定外の買い物をしたり、宿泊や食事をグレードアップしたりすると、気づけば想定以上にお金を使ってしまうことも。セールだからと必要以上に洋服を買ってしまったり、スーパーで特売品をつい買い過ぎてしまったりするのも、無計画な支出の一例です。
このように、ちょっとした判断の積み重ねが、お金が貯まらない原因になっているかもしれません。日々の支出を意識し、計画的にお金を使う習慣をつけることが大切です。
まずは、「何にどれくらい使うか」を事前に決める習慣をつけましょう。食費や娯楽費、貯金など、月ごとの予算を決めておくと、無計画な出費を防ぐことができます。また、大きな出費は毎月少しずつ積み立てておくと、急な支出にも慌てずに対応できます。
お金が貯まらない人の共通点3:お金に対する不満がある
「贅沢していないのに……」といつも感じている人は、無意識のうちに「お金が足りない」「自由に使えない」という不満を抱えながら生活していることが多いようです。「ほしいものは我慢しなくてはいけない」と思いながらも出費を重ねてしまい、結局お金が貯まらない状況に陥ってしまうのです。例えば、大きな買い物は我慢するのに、安い雑貨やコンビニスイーツなどを気づかぬうちに買い続けてしまう。カフェでのちょっとした贅沢や、スーパーで衝動買いをしてしまう、そういったことが積み重なり、気づけばいつもお金がない状態に。
また、「使えるお金が少ない」という不満があると、無意識のうちに他人と比べてしまい、「あの人はいい暮らしをしている」「自分だけが我慢している」と、他人を羨ましく感じることも増えます。こうした気持ちが続くと、余計にストレスを溜め込み、満たされない感覚のままお金を使ってしまう悪循環に陥ることもあるのではないでしょうか。
冷静に考えると、日々の生活を支えるだけの収入は確保できている人がほとんどです。大切なのは、「本当に必要なことにはお金を使う」というバランスを取ること。
例えば、趣味のために毎月少額ずつ積み立てておくと、「お金がないからできない」と諦めることが減り、満足感を得やすくなります。また、「月に一度はお気に入りのカフェで過ごす」など、プチ贅沢を楽しむルールを決めるのも効果的です。無理のない範囲で「使うお金」と「貯めるお金」をコントロールするようにしましょう。