貯蓄

サクサク貯金がはかどる節約テクニック

稼いだお金をどんどん貯蓄用の口座(iDeCoや証券口座など)に移して、当座用資金の口座は「ギリギリ生きていける」くらいにしています。すると、引き出す心理的なハードルがかなり高いので、きつくても当座資金でやりくりしようと工夫するんですよね。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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お役立ちの節約テクニック

お役立ちの節約テクニック

先日、節約テクニックについて幅広く調べた論文を見つけました。

論文のタイトルは「A meta-analysis of financial self-control strategies: Comparing empirical findings with online media and lay person perspectives on what helps individuals curb spending and start saving」で、2021年に公開されました。

この論文では、29種類の研究、12種類のセルフコントロール戦略について調べており、節約テクニックの効果が検証されました。

なかなかに面白い研究だったので、本記事では、特に有効だった「節約テクニック」をご紹介しましょう。
 

有効だった節約テクニック

ちなみに、この論文で検証された節約テクニックには、以下のようなものがあります。
  • 現金を持つときはなるべく大きな紙幣で(崩したくない心理)
  • 現金を持つときはコインよりも紙幣で(崩したくない心理)
  • 買い物リストを作る(衝動買いの予防)
  • 予算を決める(衝動買いの予防)
  • 預金を追跡する(支出管理)
  • 未来の自分を想像する(節約意欲の向上)
  • 貯金の計画を持つ(節約意欲の向上)
  • より具体的な目標を持つ(節約意欲の向上)
  • 目標の理由を考える(節約意欲の向上)
  • 引き出しにくい口座を使う(支出しにくい環境)
  • 現金だけを使う(支出しにくい環境)
  • 現金を持たない(支出しにくい環境)
これだけでも、「なるほど、そんなに節約テクニックには種類があるのか!」と驚きですが、確かに、使えそうなものばかりです。

節約テクニックをおおまかに分類すると「モチベーションを引き上げるもの」「モチベーションが低いときでもお金を使えなくする」ものの2つがあるようです。

節約のモチベーションを高める方法としては「具体的な貯蓄目標を持つ」ことが有効なようで、フワッとした目標よりも、言い訳できないくらい具体的にすると効果的みたいです。

中でも有効だった節約テクニックの1つが「お金にアクセスしにくくする」テクニックで、これは筆者も経験があったので納得しました。

例えば、アルバイトなどで働いた後、給料を「銀行振込」で支給された場合と、「現金払い」で支給された場合とでは、前者の方が無駄遣いをしにくいそうです。現金払いの場合はすぐに使うことができますが、銀行振込の場合は使う前に「お金を下ろす」一手間がかかり、ハードルが高いからです。

「お金を使うハードルの高さ」は無駄遣いの多さとも直結します。手元に何万円もお金がある人は現金での買い物で浪費しがちになるでしょうし、決済用口座にお金がたくさんある人は、カードでの買い物で浪費しがちになると考えられます。

ですから、現金で支払うことが多い人は銀行預金をする、カードで支払うことが多い人は貯蓄用口座にお金を移しておく、という対応を取ることで、無駄遣いの多くをカットできると期待できます。

我が家もそうなのですが、稼いだお金をどんどん貯蓄用の口座(iDeCoや証券口座など)に移して行って、当座用資金の口座は「ギリギリ生きていける」くらいにしています。すると、投資資金は結構増えているんですが、引き出す心理的なハードルがかなり高いので、きつくても当座資金でやりくりしようと工夫するんですよね。「ない」なら「ない」で、結構なんとかできるモンです。

まとめると、「簡単に使えるところにお金を置かない」「お金を引き出すのに心理的ハードルが高いところに蓄えておく」ようにすれば、節約もはかどるかと思います。まだ試していない方は、ぜひ、やってみてはいかがでしょうか。
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