癌(がん)

Q. 脇にしこりがあるのに気づきました。がんでしょうか?

【医師が解説】首の横や股関節、足の付け根、わきの下、耳たぶ、耳の後ろのリンパ部分などの「しこり」は、がんかと不安だという声を聴きます。それらの多くはリンパ節の腫れで、がんの可能性は高くありません。わかりやすく解説します。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

Q. 脇にしこりがあるのに気づきました。がんでしょうか?

脇にしこりがある

脇にしこりがある……もしかして、がん?


Q. 「最近、脇の下にしこりがあることに気づき、不安を感じています。これはがんの兆候でしょうか? それとも他の原因が考えられるのでしょうか」
 

A. しこりの多くはリンパ節の腫れであり、がんの可能性は高くない

脇の下のしこりは、多くの場合リンパ節の腫れによるもので、がんの可能性は高くありません。リンパ節の腫れは多くは体内で起こっている炎症(風邪や怪我、虫歯など)に対する私たちの体の正常な反応です。通常、炎症が治まるとリンパ節も小さくなります。

しこりが悪性ではないかを見極めるためには、「大きさの変化」「硬さ」「可動性」に注目します。炎症によるしこりは弾力があり、触ると動きます。しかし、次第に大きくなり、硬くて動かない場合は炎症以外の原因で腫れていることもあり、がんもその原因の一つとして挙げられます。

もし、自然に小さくならず、逆に大きくなっていると感じる場合や、硬くて動かない場合は、自己判断で様子見を続けないようにしましょう。適切に、医師の診察を受けることが大切です。

さらに詳しく知りたい方は、「首のしこり・股関節・わきの下のしこりは癌?悪性・良性の見分け方」をあわせてご覧ください。
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