株の買い時はいつ?
株を分析する方法についてはさまざまな本で紹介されていますが、「いつ買うのがいいか?」という買い時の見極め方については、よく知らないという方も多いかと思います。
そこで本記事では、新NISAでも使える、株の買い時を見極める3つの方法を特集します。
株の買い時、3つの見極め方
まず前提からお伝えすると「本当に業績の優れた会社の株を買っていれば、タイミングはたいした問題はない」と筆者は考えています。例えば、20年で100倍に成長する会社があるとして、そんな会社の株をちょっと変なタイミングで買ってしまったとしても、大金が儲かることは変わりないからです。
とはいえ、タイミングにも目を向けることで、さらにリターンを高めることができるかもしれません。ズバリ筆者は、株の買い時を以下の3つの観点から見極めています。
- 割安性
- イベント
- チャート
株価は上下するもので、割安になることもあれば、割高になることもあります。割高なときに買うと損をする可能性が高まりますが、割安なときに買えば高い利回りを享受できるでしょう。
筆者の目安は「予想PERが12.5倍を下回っていること」です。
経営陣が株主に対して誠実で、かつビジネスが盤石で中長期的な成長が期待できる場合、このラインを下回っている株を買うとおおむね良い結果が返ってくると思います。
次に注目するのが「イベント」です。
イベントとは「決算発表」や「株主総会」「アクティビストによる大量保有」や「インサイダーによる買い」「プライム市場への昇格」といったもので、株価を大きく動かす可能性のあるイベントを指します。
短期間で利益を出したい(=値上がりを狙いたい)場合、こういったイベントを先回りしたり、追随したりすることで、利回りをアップできる可能性があります。イベントに注目してお金持ちになった投資家もいますから、利回りを高めたい場合は注目してみてもいいでしょう。
最後が「チャート」です。
世にいうチャートパターンの多くは「根拠がない、もしくは、効果がなくなった」ので、筆者はチャートを重視しません。
しかし、過去の値動きが将来の値動きに影響を与えるケースも少なくないですから、知識として持っておくのはよいかと思います。
最低限チェックすると良さそうなこととしては、「株価は過去1年間のレンジで、高値圏にあるか、それとも安値圏にあるのか?」「株価は過去半年間で上昇トレンドか?」という2点があります。
値下がりしていたり、安値圏にある銘柄は、信用取引をした人が損切りしたり、節税対策のために損切りする投資家が増えて株価が重たくなるケースもよくあります。
「業績がよいし、割安なのに、なかなか株価が上がらない」ときは、需給が原因に見えるケースもあるため、いちおう知っておくとよいかと思います。
まとめ
改めてまとめると、筆者は、株の買い時を以下の3つの観点から見極めています。- 割安性
- イベント
- チャート
とはいえ、タイミングにも気を払うことで、高値づかみを防いだり、高い利回りを得られる場合もあります。これからNISAで株を買う方は、注目してみてはいかがでしょうか。