布団の寿命は?
一般的な布団の寿命は、敷布団が3~5年、掛け布団が5~10年、羽毛布団が10~15年とされています。使用年数が長くなるほど、布団の中の素材が劣化して寝心地が悪くなったり、衛生的に好ましくない状態になったりすることがあるので、定期的な見直しが必要です。どのような状態が布団の捨て時?
布団の劣化スピードは素材や使う人の体質、寝室の環境によって異なるので、どのような状態になったら布団を捨てるべきか、以下でご説明します。・見た目の劣化
布団の表面にシミや汚れが目立つ場合や生地が破れている場合は、捨てるタイミングです。クリーニングに出したり大型のコインランドリーで洗ったりしても「変わらず見た目が劣化している」と感じたら、新しい布団に買い替えるサインの1つでしょう。
・寝心地の変化
布団がへたってきた場合や布団に体が沈み込むようになった場合は、寝心地が悪化しているサインです。布団の中の素材がへたってしまった場合はクリーニングなどでは改善しないので、このような変化を感じたら新しい布団への買い替えを検討しましょう。
・アレルギーの症状
布団にダニやホコリがたまっていると、くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことがあります。クリーニングに出したり洗ったりしても改善が見られない場合は、布団を見直すタイミングです。
・臭いの変化
布団が湿気を吸収したり長期間使用したりすると、特有の臭いが発生することがあります。特に、カビ臭や汗の匂いが気になる場合は布団を見直すサインです。臭いが取れない場合は買い替えを検討しましょう。
布団を捨てる前にできることは?
布団がふわっとしなくなったり臭いを感じたり、汚れたりした場合は、まずは洗うという選択肢を検討しましょう。クリーニングに出したり大型のコインランドリーを使ったりするのもいいですし、布団の種類によっては自宅の洗濯機で洗えるものもあります。洗うことで布団の状態が改善されることもありますよ。また、ある程度の価格帯の布団であれば、昔ながらの布団の打ち直し(再生加工、リフォーム)をするのもいいでしょう。まるで新品のように布団が蘇りますよ。
布団を長く使うコツ
布団を長くいい状態で使うためには、日々以下のようなことに気を付ける必要があります。・布団を乾燥させる
布団は定期的に干すことで、湿気を取り除いてダニやカビの発生を防ぐことができます。晴れた日には布団を外に干し、風通しをよくしましょう。黒い布団干し専用のカバーを掛けて干すと熱を吸収しやすくなる上、ホコリや花粉が布団につくのを防ぐこともできます。 外に布団が干せない環境の場合は、風通しがよくなるように椅子などに掛けたり、ベッドの縁に掛けて扇風機の風を当てたりすることで乾燥させられます。
「起きたらすぐに布団を畳んで押入れに収納する」というのはお行儀としてはいいことですが、布団にとってはあまり好ましい状態ではありません。人は寝ている間に一晩でコップ1杯分の汗をかくといわれています。その水分を含んだまま風通しの悪い押入れに畳んで入れてしまうと、カビが発生する可能性が高まるのです。ある程度時間を置いて乾燥させてから押入れに入れるようにしましょう。
・カバーを使用する
布団にカバーを掛けることで、汚れやダメージを防ぐことができます。特に、洗えるカバーを使用することで布団自体のメンテナンスが楽になります。
・適切な収納
使用しない季節には、布団を適切に収納することが大切です。湿気が少なく風通しのいい場所に収納するようにしましょう。
寝心地にも大きく影響する布団。ぜひ正しく丁寧に扱って、快適な睡眠を得られるようにしましょう。