資産運用

円高が進んだ場合でも、投資信託の積立投資を続けても大丈夫ですか?

みなさんから寄せられたお金に関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は、「円高になった場合の投資戦略」についてです。

執筆者:All About 編集部

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みなさんから寄せられたお金に関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は、円高になった場合、「これまでと同じように投資信託を積み立てる投資法で問題ないか」という質問です。

Q. 今後、円高になった場合、保有している投資信託が下がりそうで心配です。このまま積立投資を続けても大丈夫ですか?

「円高になると、今行っている投資信託の額が下がるので、何か対策をすることがあればご教示いただきたく存じます。気にせず、利確せず、淡々と積み立てれば良いのでしょうか?」(愛さん/45歳)

◾️金融資産:現金預金1500万円、リスク資産1600万円
 
円高になった場合、これまでと同じように積立投資を続けても大丈夫?

円高になった場合、これまで同様に投資信託の積立投資を続けても大丈夫?


A. 「保有されている投資信託が、株式中心に構成されているものであれば、過度に心配する必要はないでしょう」(深野さん)

現在、お持ちの投資信託が、どのような商品で運用されているかによります。株式なのか、債券なのか、あるいは複数資産が組み合わさったバランス型かもしれません。

もし運用が株式であれば、基本的には気にせず淡々と積み立てを続けていただいて構いません。なぜなら、株式の長期的な値動きの幅は為替変動の幅よりも大きく、仮に円高になったとしても、株価の上昇によって相殺されることが多いからです。そのため、株式を中心とした投資信託であれば、円高による評価額の減少はあまり心配する必要はありません。

一方で、運用が債券の場合は注意が必要です。債券は値動きが小さいため、為替変動の影響をカバーしきれない可能性があります。為替の変動による損失が債券の運用益で補いきれない状況になることもあるため、特に海外資産で運用される投資信託を続ける場合は、株式を中心に切り替えることを検討した方が良いかもしれません。

いずれにしてもまずは、保有されている投資信託がどの資産で運用されているかを確認してください。

◾️動画では他の相談も取り上げています。ぜひ併せてご覧ください!

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金まわり全般に関する情報を発信。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。著作に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)、『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など
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