亀山早苗の恋愛コラム

「20年間ずっと好きだった」。44歳独身、何の不満もない不倫関係を意外な方法で断ち切った

20年間にわたり、不倫の関係を続けてきた40代女性。それが先日、彼の誕生日の日に意外な方法で別れを決めた。飽きたわけでも、嫌いになったわけでもないなら、彼女が別れを決めた理由は何なのか?

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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彼女が20年間にわたる不倫の恋を終わらせた理由は?

彼女が20年間にわたる不倫の恋を終わらせた理由は?

人はいくつになっても恋をする。やめようと思っても身も心も合えば、なかなかやめることはできない。罪悪感以前に、恋には人を生かす力があるのではないだろうか。それでも、いつか恋には終わりが来る。 

20年、いい不倫関係だった10歳上の彼

24歳の時に知り合った10歳年上の彼と、20年という長い歳月、付き合ってきたノブコさん(44歳)。

「出会ったとき、彼はすでに結婚していました。当時の私は独身。不倫なんて絶対にしない、私はそんな人間にはならないと思っていたのに、気づいた気付いたら彼に惹かれていた」

それでも関係を持ってはいけないと自分を抑えていた。彼がそのことに気付き、「ごめん。もう誘わない」と言ったとき、彼女の中で何かが決壊した。

「この人を逃したくないと思った。もちろん結婚は望まない。いろいろ我慢させてしまうかもしれない、心苦しい。でもオレはきみが好きだという彼の言葉を信じました」

それから20年。いろいろなことがあった。不倫ではあったが、彼は案外、堂々と行動した。外食はもちろん、ふたりで映画を観に行ったり美術館に行ったり。付き合って3年たったころ、彼が「一緒に旅行しようと言ったら迷惑かな」とつぶやいた。どんどん深みにはまっていき、別れられなくなるのが怖いと彼女が言うと、「別れる気、ないから」と彼は言った。

「ただ、結婚したい相手が出てきたら必ず言ってほしい。黙って消えるからとも言っていました。奥さんが聞いたら不快だと思うけど、家庭の事情も彼はよく話してくれた。

妻子がある彼、週末は会えない関係だった

週末はほとんど会えなくて、子どもがいるから当然だと私は思っていたんですが、彼は週末、親の介護に明け暮れているとも言っていました。同居しているお母さんに介護が必要となって、平日夜と週末は自分が面倒を見ているって」

不倫10年目に彼のお母さんが亡くなったとき、葬儀の翌日、彼はノブコさんのところにやってきて、5時間ほど熟睡した。

「起きると彼が、ありがとう、何も考えずにオレがゆっくりできるのはここだけだよって。その日はのんびりしていきましたね。一緒に料理を作って食べて」

その後、彼女の父親が倒れたと連絡があった時、彼に知らせると翌日早朝、空港まで車を出して送ってくれた。そんなことしなくていいと言ったのだが、彼は「送らせてほしい」と懇願した。
さまざまなことがあり、不倫ではあったけれども、二人で一緒に生きてきた実感があった。

>嫌いになったわけではないけれど
 
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