泥沼離婚までの道のり
離婚から半年で再婚を決めたアキラさん(42歳)。33歳のときに2歳年下の女性と半年ほどの交際で「デキ婚」した。8年間、結婚していたが、それは彼の我慢の日々だった。「結婚してみたら、妻は家事がほとんどできない。やる気もない。最初は妊娠初期でつわりがひどいからと思って、とことん彼女の面倒をみたし家事も全部、僕がやっていました。子どもが産まれてからも、僕は育休をとって頑張ったんですよ。子どもが1歳になったころ、保育園に預けてそろそろ仕事に戻ったらどうかなと言ってみたら『え、私、仕事辞めたし』って。聞いてないよという感じでしたね」
経済的なワンオペはかなり苦しかったが、彼は副業を始めてなんとか妻子に苦労させまいと思っていた。だがある日、妻が子どもを高額なベビーシッターに預けては友人とホテルランチを楽しんでいるとわかった。
「共通の知り合いが教えてくれたんです。たまにならもちろんいいと思うけど、毎週のように1万円近いランチを食べに行っている、それをSNSにアップしてるよ、と。妻にこれはなにと突きつけたら、『そのくらいいいじゃない』って。オレが必死に副業までしてるのに、きみは月に4万円もひとりでランチにお金をかけている。そのお金があるなら子どものために貯金しようと思わないのかと言ったら、『あなたがもっと稼いでくれればいいのに』と泣かれました」
彼女は「経済的DV」を主張
その後はアキラさんが家計を握ることにしたが、彼女は彼の両親に「経済的DV」を訴える。両親は最初は妻の味方だったが、彼が現状を説明すると口をはさまなくなった。「見栄を張って子どもに私立小学校のお受験をさせようとしたりもしたけど阻止しました。もう、あなたと一緒に暮らせないと突然言われたのは子どもが5歳のとき。僕は家を出て小さなアパートを借り、離婚調停が始まって」
調停から裁判を経て1年ほど前、ようやく離婚が成立した。弁護士をたてて泥沼状態となり、結局、親権は妻に持っていかれた。ただ、妻の浪費はかなり問題視された。
「妻は今後の生活費まで要求しようとしましたが、基本的にそれは通らない。だから養育費の支払いと財産分与だけで決着しました。弁護士には僕から慰謝料が請求できるくらいだと言われたけど、それはまあ、いいかと」
元妻は関東圏内の実家に戻ったが、アキラさんは何度も子どもに会いに行っている。先方の父親が話のわかる人で、子どもを連れ出してくれるから元妻と顔を合わせることもない。
>また、妊娠から結婚へというパターンで