亀山早苗の恋愛コラム

新婚数カ月で職場の後輩に寝取られていた…サレ妻が「スピード離婚」前に仕込んだ復讐の破壊力(2ページ目)

結婚から1年も経たずに、会社の後輩と不倫をしていた夫。不倫相手の上司と関係が続いたまま結婚し、6カ月でそれがばれた妻。どちらのカップルもすぐに離婚をしたが、不倫をされていた側の心には、今も深い傷が残ったままだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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妻は不倫相手と続いていた

「結婚して半年たったころかな、僕の妹が『義姉さんを見かけた』と言うんです。場所を訪ねると、もともと妻が借りていたマンションだった。しかも男と一緒に出てきたという。なんだかおかしいと思って、僕、妻のスケジュールを見ながらそのマンションに張り込んでみたんです」

トシロウさん(35歳)は自分の目で見てしまった。妻とかなり年上の男とが、ふたりでマンションに入っていくのを。

「彼女とは友達の結婚式の二次会で知り合いました。僕の一目惚れだったんですよ。連絡先を交換して会うまでに半年以上かかりました。誰かいるんだろうとは思っていたけど、ある日、彼女が会うことをOKしてくれて」

そこから付き合いが始まったが、彼女はひとり暮らしの部屋には入れてくれなかった。親が唐突にやって来ることがあるからというのが理由だった。彼もひとり暮らしだったから、週末はデートをして彼の部屋に泊まっていくことが多かった。

「妻と男がマンションに入っていったとき、僕は突撃しました。男は慌てることもなく、『申し訳ない』と頭を下げた。彼は、妻の勤務先の上司で、もちろん既婚者。ふたりの関係は6年も続いていたんだそうです。結婚しても別れられなかったと妻は泣きました。悪いのは彼女じゃない、僕なんですと男は言う。かばい合っているふたりを見て、バカバカしくなりました」

妻の両親にも暴露して離婚

一目惚れした女性と付き合い、結婚までしたのに、彼女は結婚前も結婚後も不倫相手と関係を続けていたのだ。

「黙って引き下がろうと思ったけど、どうして僕がそうしなくちゃいけないのかわからなくなった。愛情が憎悪に変わりました。妻の両親にすべてを打ち明け、不倫相手の奥さんにもバラしてから離婚しました」

男から慰謝料の申し出があったが、彼は断った。「金で解決できると思うな」と怒鳴りつけてやった。

「僕はカモフラージュだったんですよね。そう考えると、あんなに一途に彼女を思っていた気持ちが汚されたような気がして。どうにもならない怒りとショックで、自分をコントロールするのが大変な時期もありました。あまりのスピード離婚だったから、上司や同僚からは心配されましたが、本当のことは言えなかった」

離婚からようやく1年たったが、今もときどき、ふっと虚しくなることがあると彼は寂しそうにつぶやいた。
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