「日本の株で毎月3万円確保するにはどうしたらいいのでしょうか? 外国、特にアメリカに投資したくない」(50代)
株式投資は、配当収入や売買差益が狙えるのが魅力です。特に、配当収入は、安定している会社に投資すれば着実な収入源になるので、嬉しいですよね。
そこで本記事では日本株で月3万円の収入を作りたいご質問者さまにお答えして、現実的な方法や必要な資金量について考えていきます。
株で月3万円を確保するには?
本記事の目標は「できるだけ確実に、日本株で月3万円の収入を確保する方法」を考えます。よって、個別株や個別不動産など、それなりのスキルが求められる投資対象は扱いません。その代わり、初心者でも投資しやすい「指数連動型」投資信託を買った場合に、どれくらいの不労所得を得られるかを試算します。
ご質問者さまは「株で月3万円」とのことですが、取り立ててこだわりがないのであれば、不動産投資信託(REIT)も選択肢に入ります。ご質問者さまの意図には反するかもしれませんが、REITへ投資して月3万円の収入を確保する方法についても考えていきます。
これらの投信で月3万円を手堅く稼ぐ方法を、考えてみましょう。
TOPIX連動型投信で月3万円を確保する
まず、TOPIX連動型の投信やETFに投資して、月3万円を確保する方法を考えていきましょう。無難な投資先として、野村アセットマネジメントが扱う「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信<1306>」に投資した場合で考えてみます。この回答を執筆している時点で、TOPIXの分配金利回りは2%くらいです。手取り(税引後)の利回りは1.6%ですが、この利回りで月3万円を受け取るにはどれくらい投資する必要があるでしょうか。
月3万円を1年に換算すると36万円です。年利回り1.6%の投資商品で年36万円を稼ぐには、36万円÷0.016=2250万円必要です。これだけの資産があれば、今すぐにでも月3万円の収入を作れそうです。
ちなみに、このETFの分配金は年々上がっていて、10年で2倍以上に増えています。このペースが維持される場合、いま1000万円強分のETFを買っておけば、10年後には月3万円くらいの収入源にはなるかもしれません。
REIT指数連動型投信で月3万円を確保する
次に、REIT指数連動型の投信やETFに投資して、月3万円を確保する方法を考えていきましょう。無難な投資先として、野村アセットマネジメントが扱う「NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信<1343>」に投資した場合で考えてみます。この回答を執筆している時点で、REIT指数の分配金利回りは4.6%くらいです。手取り(税引後)の利回りは3.68%ですが、この利回りで月3万円を受け取るにはどれくらい投資する必要があるでしょうか。
年利回り3.68%の投資商品で月3万円=年36万円を稼ぐには、36万円÷0.0368≒978万円必要です。これだけの資産があれば、今すぐにでも月3万円の収入を作れそうです。
ちなみに、このREIT指数の分配金も年々上がっています。安定感があって良いですね。
まとめ
インデックス型投信やREITなど、金融所得を作る方法はいろいろあります。投資商品によって得意・不得意は違いますから、ご自身のプランや理想に合わせて、良さそうな投資先を選んでみてはいかがでしょうか。【参考資料】
1. 野村アセットマネジメントHP, “NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信”
2. 野村アセットマネジメントHP, “NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信”