貯蓄

何を買えば良いか分からない!新NISAのオススメ銘柄は?

新NISAがいくら節税効果があるとは言っても「何を買えば良いか分からない!」というのでは、どうしようもありません。そこで本記事では、新NISAでオススメの銘柄をつみたて投資枠と成長投資枠でそれぞれ一つずつピックアップしました。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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新NISAの注目の銘柄は?

新NISAの注目の銘柄は?

先日、読者の方から以下の質問をいただきました。

「新NISAの商品の中でオススメの銘柄を一つ教えてほしいです!」(40代)

2024年から始まった新NISAは節税制度としては良心的で、そこそこ大きな額を非課税で運用することができます。iDeCoと併用することで、けっこう節税できると思います。

とはいえ、新NISAがいくら節税効果があるとは言っても「何を買えば良いか分からない!」というのでは、どうしようもありません。そこで本記事では、新NISAでオススメの銘柄をつみたて投資枠と成長投資枠でそれぞれ一つずつピックアップしました。

※重要:株価操縦を避けるため、筆者が持っている銘柄はご紹介できませんので、あらかじめご承知おきいただけたらと思います。

つみたて投資枠のオススメ銘柄

まずは「つみたて投資枠」のオススメ銘柄から紹介します。

ずばり、筆者のオススメは三菱UFJの「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」です。

これは日本株の主要指数である東証株価指数(TOPIX)に連動するインデックス型投信です。インデックス型投信というのは「指数に連動する」ことを目指す投資信託です。

インデックス型投信は多くの投資信託よりも成績が良いです。なぜかというと、指数に連動させるだけなのでコストが安く済むため、手数料が安い分有利だからです。「手堅く勝ちたい」という方は、このタイプの投信を選ぶと良いでしょう。

インデックス型投信はほかにもいろいろあり、「米国株に連動するもの」「全世界の株に分散したもの」「インド株など新興国株に連動するもの」などあります。

その中でも日本株を選んだ理由は、足元の経済状況を見る限り、日本株が割安に見えるからです

株式投資のリターン(利回り)は「益回り」という数値に連動する傾向があります。益回りが高いほど利回りが高くなり、益回りが低いほど利回りが低くなる傾向があります。

World PE Ratioで確認したところ、いま米国株(VTI)の益回りは3.6%程度で、国債の利回りさえ下回る水準です。バブルの兆候があるため、米国株の指数には手を出したくありません。

インド株(INDA)の益回りは3.9%ほどで、これも低い水準です。インドは成長性が高い国なので人気なのは分かりますが、それにしても成長を過大評価していないか?と心配になります。

一方、日本株(EWJ)の益回りは6.30%です。これは経験的に「妥当」な水準で、少なくとも割高という印象はありません。いま日本株の指数に投資をすれば「年率6%くらいのリターンがあるだろうな」と筆者は期待しています。

成長投資枠のオススメ銘柄

つぎに「成長投資枠」のオススメ銘柄を紹介します。

ずばり成長投資枠では「SHOEI<7839>」です。

成長投資枠で投資先を選ぶときのポイントは3つです。

1つ目は「何かの分野で世界一であること」。2つ目は「経営陣や社員の情熱を持って仕事していること」。3つ目は「資本効率が高いこと」です。

経営学者のジム・コリンズ氏が提唱した「ハリネズミの概念」によれば、この3点を満たす企業はパフォーマンスが高く、大きく成長すると期待できるそうです。

さて、SHOEIを選んだ理由ですが、同社は高級ヘルメットで世界トップの会社です。バイク乗りなら知らない人はいないでしょう。

2023年9月期の有価証券報告書を見ると、同社の従業員の平均勤続年数は14.5年と長く、従業員がしっかり定着していると読み取れます。少なくとも「すぐ辞めたくなる会社」ではないでしょう。

資本効率も高く、2024年9月期のROIC(投下資本利益率)は24%くらいとなる予想です。目安と言われる7%を大きく上回っていますから、とても資金効率が高いと言えます。

ほかにも書けることはたくさんあるのですが、SHOEIは「世界に誇れる日本企業の一つ」だと確信しています。

同社の益回りは5.6%と市場平均よりも低いのですが、10~20年という長いスパンで見れば、TOPIXよりも優れたリターンを出してくれるだろうと期待しています。

まとめ

まとめると、つみたて投資枠のオススメ銘柄は「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」、成長投資枠のオススメ銘柄は「SHOEI<7839>」です。

あくまで記事執筆時点の話ですが、上述した2銘柄は中長期で魅力的なリターンにつながるんじゃないかと期待しています。
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