亀山早苗の恋愛コラム

「私に触れようとしない」夫が真夜中にしていたこと、してはいけない恋に走った妻の現在地

30代の頃に経験した不倫の恋を振り返った42歳の女性。きっかけは夫から「性的魅力がなくなった」と言われたからだという。ある夜、彼女はリビングで衝撃的な光景を目撃してしまい……

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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夫との関係性に悩む女性が、ある夜目撃した光景とは

夫との関係性に悩む女性が、ある夜目撃した光景とは

「不倫なんてコスパが悪い」「何もいいことがない」と言われている。もちろん、そんなことは分かっていても、恋に落ちるのが人間なのだ。してはいけない恋の先には、何があるのだろうか。 

友達夫婦の夫は「性的魅力を感じない」と言う

「不倫して、相手の妻にバレて別れさせられました。苦しかった。恋愛自体が苦しかったから、別れた時は、正直言って少しだけホッとしたところもあったんです」

マヨさん(42歳)はそう言う。彼女が恋に落ちたのは、36歳の時だった。結婚して5年たっていた。夫とは結婚した時から完全な「友達夫婦」で、結婚した頃からセックスレスが始まっている。

「結婚前はそれなりにしていたんです。結婚後、夫は『マヨのことがどんどん好きになる』と言葉では言うんだけど、私に触れようとはしなかった。どうしてと聞いたこともあります。でも夫は『ごめん。自分でも分からないんだけど、マヨに性的魅力を感じない。きみは本当に僕の分身みたいで』って。意味不明ですよね。

夫はよくデートにも誘ってくれました。仕事帰りに待ち合わせて映画を観たりダーツをしに行ったり、時にはバッティングセンターへ行って笑い転げながらバットを振って。おいしい定食屋や中華料理屋でお腹いっぱいごはんを食べて、しゃべりながら同じ家に帰って」

私には触れない、でもAVは見る夫……

とにかく仲のいい夫婦だった。だが仲よくすればするほど、マヨさんの中のわだかまりは濃くなっていく。どうして女として見ないのだろう、どうして触れないのだろう……。ベッドで夫に覆い被さったこともある。夫はそれでも「ごめん」を背を向けた。

「ある日、夜中に目が覚めたら夫が隣にいない。どうしたんだろうと思ってリビングに行くと、夫のあえぎ声が聞こえて。夫はAVを見ながらひとりで悶えていました」

ショックだった。夫の性欲がなくなったわけではなく、その矛先が自分ではなくなったということなのだ。

「そんな時に知り合ったのが3歳年上の彼でした。仕事でたまに顔を合わせる程度の他社の方ですが、担当が変わってがっつり一緒に仕事をすることになった。それで互いに惹かれ合ったんです。数カ月たって、一緒に取引先に行くために待ち合わせたものの、取引先から時間を1時間ずらしてほしいと頼まれ、2人で時間つぶしのためにカフェに行って。

その時、お互いプライベートなことまでなぜか話してしまったんですよね。ここで話したことは他には言わないと暗黙の約束も成り立っていた」

それからは無言のうちに2人でいる時間を作り出そうとした。13時に取引先に行くとしたら、「11時半に待ち合わせてどこかでランチしてから行く」ようになった。2人だけの時間を意図的に作り、心の距離はどんどん近くなっていった。

>不倫相手が「言わされた」言葉
 
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