しかし、豆腐を使うときに必要な作業「水切り」を面倒と感じる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、手間をかけずに時短でできる豆腐の水切り方法を4つご紹介します。
そもそも豆腐の水切りはなぜ必要なの?
水分を多く含んでいる豆腐をそのまま料理に使うと、水分で味が薄まってしまうことがあります。料理によっては、水分が多いままだと豆腐が崩れやすくなってしまうことも。そのため、豆腐の水切りが必要なのです。また、豆腐は水切りをすることで味が濃厚になるので、豆腐本来の味を楽しむことができるようになります。
豆腐の水切り1:ザルに乗せておく
豆腐を容器から出し、ザルやすのこがついている容器に入れておくだけの水切り方法です。一番手間がかからない方法といってもいいでしょう。木綿豆腐を10分間すのこ付き容器で水切りしたところ、水切り前よりも10g分の水が減っていました。豆腐の水切り方法2:パックのまま水を切る
豆腐のパックのフィルムを3分の1ほど開けて中の水を捨て、その後ザルなどに立てかけておくだけでも水を切ることが可能です。豆腐が斜めに立っている分、自重が重しとなっているようで、10分後には17g分の水分が減っていました。豆腐の水切り3:重しを乗せて水を切る
キッチンペーパーで包んだ豆腐に、豆腐の重量の1.5倍の重しを乗せて水を切る方法です。このとき、豆腐に均等に重さがかかるように、重しと豆腐の間にトレーやまな板を挟むようにしてください。豆腐の重量の1.5倍の水を入れた容器を使って10分間水切りしたところ、31g分の水を切ることができました。豆腐の水切り方法4:電子レンジを使った豆腐の水切り
電子レンジでも豆腐の水切りができます。耐熱皿にキッチンペーパーで2重に包んだ豆腐を乗せ、電子レンジに入れます。今回は内容量409gの豆腐を600Wで3分加熱した結果、95g分の水を切ることができました。豆腐を電子レンジで加熱する時間は、豆腐の内容量によって変える必要があります。小さいパックの豆腐であれば、600Wで2分から2分30秒でいいでしょう。
一番効果がある豆腐の水切り方法は?
豆腐の水切りにはゆでる方法などもありますが、今回はできる限り手間がかからない方法で検証してみました。どれもパッケージに内容量400gと書かれた同じ木綿豆腐を使用しましたが、含まれている水分量に違いがあったのか、実際に計ってみると豆腐によって10g前後の違いがありました。今回検証した結果は、以下のとおりです。
・ザルに乗せた水切り 10分:マイナス10g
・パックのままの水切り 10分:マイナス17g
・重しを乗せた水切り 10分:マイナス31g
・電子レンジを使った水切り 3分:マイナス95g
この4つの方法で一番水分量が減っていて、かつ時短で水切りできたのは、電子レンジを使った水切りでした。 なお、電子レンジで加熱する豆腐の水切りは効果が高いですが、豆腐が熱くなってしまいます。そのため、冷奴やサラダなど冷たい豆腐としてすぐに使いたい場合は向いていません。料理に合わせて水切りの方法を変えることも必要ですね。
今まで豆腐の水切りをしていなかったという人や水切りの方法に悩んでいた人は、ぜひこの機会にお試しください。手間や時間をかけずに、今までとは違った豆腐の味を楽しめますよ。