こうした「思い込み貧乏」を解消するためには、「ある」ことにフォーカスすることが大切です。「ある」ことにフォーカスする習慣を身に付けるためにはどうすればいいか、この記事で紹介します。
「ある」ってどういうこと?
「ある」というのは、自分がすでに持っているもの、手にしている豊かさに目を向けることです。たとえば、毎日食べるご飯がある、暖かいお布団がある、家族や友人がいるなどといった身の回りの豊かさに気付くことです。私たちは何気に「ない」ことばかりに目が向きがちです。そこから注意を「ある」ものに向けることで、実はもうすでに豊かであることに実感できるようになります。「ある」にフォーカスするとどうなるの?
日ごろ、「お金がない」「欲しいものが手に入らない」と不足にばかり目を向けていると、自然と不安や焦り、ストレスが増してしまいます。しかし、「ある」に注意を向けると、心の状態や日々の感じ方が大きく変わってくるものです。状況が変わっていなくても「ある」に意識を向けるだけで、意外にも感謝の気持ちが湧き上がり、心が満たされていくでしょう。さらに、「ある」にフォーカスすることが習慣になると、物事を前向きに捉えられたり、視野が広がったりします。お金持ちの人がいつもゆったり構えているのは「自分には十分なものがある」と日々感じているからでしょう。
「ある」を感じるためのワークを試してみよう
「ある」に注意を向けるには、意識的な練習を積み重ねることが大切です。そこで、簡単に実践できるワークをご紹介します。①今あるものをリストアップする
自分がすでに持っているものをリスト化してみるのも効果的です。
健康、家、収入、友人、趣味など、カテゴリーを分けて、自分が手にしているものをそれぞれ書き出してみましょう。リストを見返すと、持っているものが意外と多いことに気付くはずです。
②感謝ノートを付けて「ありがたい」と感じたことを整理する
夜寝る前などに、感謝できることを3つノートに書き出しましょう。
たとえば、「今日、おいしいご飯を食べた」「友人がメッセージをくれた」「仕事で感謝された」など。ささいなこと、小さなことを感謝する習慣を持ちましょう。そうすることで、意識的に自分が持つ「ある」に目を向けることができます。
「ありがとう」と日常的に伝えることはよくあります。瞬間的なことなので、その時点で「何に感謝したのか」、自分が感謝すべき「ある」って何なのかを意識することは少ないかもしれません。何に「ありがたい」と感じたのか、その後頭の中で整理してみるとよいでしょう。そうすることで、他人に対して「こうしたら喜ばれるかも」という気持ちが湧き上がり、日々の感謝の交換ができるでしょう。