そこで今回は、虫が湧いた米は食べてもいいのか、また、その対処法や虫が湧かない正しい保存方法についてご紹介します。
虫が湧いた米は食べても大丈夫?
米びつに虫が湧いた場合、「その虫は毒性のあるものではないので食べても大丈夫」と多くの米メーカーが公式Webサイトに載せています。しかし、農林水産省によると、人によっては虫の湧いた米でアレルギーを起こす可能性もあるとのことです。虫が湧いた米はどうすればいい?
前述のとおり、アレルギーが心配な人は処分したほうがいいでしょう。そのまま米を使う場合は、まずザルなどに米を広げ、直射日光が当たる場所に半日ほど置いておきます。このとき、目に見える虫は取り除いてください。 半日ほど日に当てた後は、米をとぎます。その際、虫や死骸は水に浮いてくるので、米をとぎながら取り除いてください。また、しばらく米を水につけたまま放置しておくことで虫や死骸が浮いてくるので、この方法でも虫や死骸を取り除くことができます。
米びつに虫を発生させないための保存法
実は、稲作や精米の時点で虫がついたり、虫の卵が入ってしまうことがあります。そのため、家で完璧に保存していても虫がついている可能性はゼロにはなりません。しかし、何も対策をしないのと対策しているのとでは大きく異なるので、ぜひ正しい保存法を知っておきましょう。▼開封した袋のまま保存しない
米の袋を開けてからそのまま封をせずに使い続けていると、虫が寄ってきてしまいます。封を開けたら密閉できる容器に移し替えるか、袋ごと入る密閉容器に入れるかして保存しましょう。米に虫をつけないためには、とにかく密閉することが重要です。
▼米びつの中に乾燥唐辛子などを入れる 米につく虫は、乾燥唐辛子などの辛味成分が入ったものがあると寄りにくくなります。ただし、まれに乾燥唐辛子の色が米につくこともあるので、気になる場合は専用の虫除け剤を使うといいでしょう。
▼高温多湿のところに保管しない
米につく虫は高温多湿の環境を好みます。シンクの下や室温が高い場所には保管せず、冷暗所で保存するのがおすすめです。
▼密閉して野菜室が理想的 平均気温が上がっている近年、特に夏の室温は30度を超える日も多くなっています。24時間キッチンのエアコンをつけっぱなしという人は少ないと思うので、低い温度を保てる野菜室などで保存するのが理想的です。
使いやすくするために、チャックつきの保存袋や、密閉できるガラス容器/プラスチック容器に小分けをして、野菜室や冷蔵庫に入れて保存するといいでしょう。
米に虫が湧いてしまうと、処理をするのも食べるのも避けたいという人もいるかと思います。せっかく買った米を最後までおいしくいただくためにも、正しく保存してくださいね。
(参考ページ)
・農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1609/01.html