※ゆうちょ銀行の「定期貯金」は、銀行の「定期預金」に当たります。便宜上この記事では「定期預金」と呼びます。
ゆうちょ銀行の定期預金に300万円を預けた場合の利息を計算
ゆうちょ銀行の定期預金は、預入期間を1カ月、3カ月、6カ月、1年、2年、3年、4年、5年のいずれかを指定することができます。その際、預入期間によって金利の計算方法が異なります。もし預入期間が3年未満であれば「単利」となり、3年、4年、5年であれば「半年複利」で計算します。
●ゆうちょ銀行の定期預金に5年間預けた場合、金利「年0.20%」の利息は?
300万円を5年間預けた場合、満期時にもらえる利息は「3万135円」となり、受け取った利息からは、税率20.315%分の「6121円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税(15.315%)」と「住民税(5%)」です。
そのため、5年後にもらえる税引き後の利息は「3万135円-6121円=2万4014円」となります。
ネット銀行の定期預金に300万円を預けた場合の利息を計算
ネット銀行は、専用のATM・店舗を設けておらず、通常の銀行よりも人件費などの経費が少なく済むこともあり高い金利を提供することができます。今回は、3つのネット銀行の場合を見てみましょう。●SBI新生銀行の定期預金に5年間預けた場合、金利「年0.5%」の利息は?
SBI新生銀行には「パワーダイレクト円定期預金(インターネット限定)」という商品があり預け入れをする期間ごとに金利が異なります。
仮に300万円を5年間預けた場合であれば、金利は「年0.5%」となり、満期時にもらえる利息は「7万5000円」です。ただし、受け取った利息からは、所得税などの税金「1万5236円」が差し引かれますので、実際に5年後にもらえる税引き後の利息は「7万5000円-1万5236円=5万9764円」となります。
●SBJ銀行の定期預金に5年間預けた場合、金利「年0.75%」の利息は?
SBJ銀行の定期預金においても預け入れをする期間ごとに金利が異なります。
仮に300万円を5年間預けた場合であれば、金利は「年0.3%」となります。しかし、2024年10月31日(木)までに預け入れを行った場合は、キャンペーン金利が適用になり「年0.75%」となります。通常金利と、キャンペーン金利、それぞれで利息を計算すると以下のとおりです。
【通常金利・年0.3%の場合】
満期時にもらえる利息は「4万5000円」です。ただし、受け取った利息からは、所得税などの税金「9141円」が差し引かれますので、実際に5年後にもらえる税引き後の利息は「4万5000円-9141円=3万5859円」となります。
【キャンペーン金利・年0.75%の場合】
満期時にもらえる利息は「11万2500円」です。ただし、受け取った利息からは、所得税などの税金「2万2854円」が差し引かれますので、実際に5年後にもらえる税引き後の利息は「11万2500円-2万2854円=8万9646円」となります。
●あおぞら銀行の定期預金に5年間預けた場合、金利「年0.65%」の利息は?
あおぞら銀行には「BANK The 定期(BANK口座限定)」という商品があり、預け入れをする期間と金額ごとに金利が異なります。
仮に300万円を5年間預けた場合であれば、半年複利で金利は「年0.65%」となり、満期時にもらえる利息は「9万8938円」です。ただし、受け取った利息からは、所得税などの税金「2万99円」が差し引かれますので、実際に5年後にもらえる税引き後の利息は「9万8938円-2万99円=7万8839円」となります。
ネット銀行とゆうちょ銀行を比較すると、受取利息額に最大3.7倍もの差?
ネット銀行とゆうちょ銀行、定期預金の利息を比べてみたところ、預け入れる商品によっては、受取額に最大3.7倍もの差があることがわかります。定期預金は、あらかじめ預入期間が決まっている預金であり、一定期間は引き出さずに運用することで、通常は普通預金よりも高い金利が適用されます。その一方で、普通預金のように自由に出し入れができません。定期預金を途中で解約した場合には、当初の契約時に決めた金利が適用されず、「中途解約利率(期日前解約利率)」が適用されます。
この利率は当初よりも低くなることが一般的です。また、銀行によって中途解約の条件や利率が異なるため、定期預金を預ける前に、契約条件をよく確認することが重要です。
定期預金に長くお金を預けるには、マイホームの頭金、子どもの教育資金、老後資金など使う時期が決まっているお金を分けておくのに向いているといえるでしょう。