「亀田の柿の種」シリーズの一番人気は? ピーナッツとの理想の比率は?
おやつにも晩酌のお供にもちょうどいい「柿の種」。全国的に有名なのは、やはり「亀田製菓」の柿の種ですね。1966年にピーナッツ入り柿の種を発売し、1977年に現在のスタイルで小袋に入った「フレッシュパック」が誕生し、今日に至ります。
亀田製菓は、10月10日を「亀田の柿の種の日」に制定しています。これは、柿の種の形が数字の「1」、ピーナッツの形が数字の「0(ゼロ)」に見えるところに由来しています。
今回は「亀田の柿の種の日」にちなみ、All About編集部では「亀田の柿の種」に関するアンケートを実施。
「好きな柿の種シリーズ」はもちろん、「柿の種とピーナッツの理想の比率」についても聞いてみました。2019年に亀田製菓が実施した「柿の種とピーナッツの比率に関する国民投票」から5年、みなさんの好みに変化があるのかないのか、気になるところです。
それではさっそく、「好きな柿の種シリーズ」の第2位から、投票コメントとともに発表します!
第2位:「亀田の柿の種 わさび」
第2位は「亀田の柿の種 わさび」です。発売は2000年で(1982年に一度発売されたとの記録もあり)、今年2024年2月に8年ぶりのパッケージ変更を行なっています。
安曇野産本わさびの粉末わさびを使用しており、安曇野産本わさびの特徴である爽やかな辛みを追求しているそうです。わさびのツーンとした辛味の愛好者は、結構多いですよね。
わさび味の物が好きで、わさび味の柿の種は辛すぎずお酒のあてにちょうどいい辛さなので好きです(20代・女性)
わさび特有のツーンとした辛さがやみつきになるから(20代・女性)
わさびの風味が強く、酒のあてになるから(30代・男性)
ビールのつまみにとても合うと思います。普通の柿の種も美味しいですが、わさびはピリッとくる後味が個人的にとても大好きで見つけたら必ず買います(40代・女性)
ワサビの辛みとピーナッツバターの甘味と柿の種の辛みが絡み合ってクセになる味で好きです(50代・男性)
「酒のつまみに合う」というコメントが目立ちました。また、辛いものや、わさび味の食べ物が好きというコメントも多かったですね。
実際に亀田の柿の種には、「超わさび」というレギュラー版わさび味の5倍の辛さの商品や、「ピーナッツなしわさび」という、わさびの辛みをピーナッツで緩和できない商品もラインアップされています。それだけわさび味は、需要があるということなのでしょう。
続いて第1位!
第1位:「亀田の柿の種」
第1位はオリジナル「亀田の柿の種」でした。集計結果も2位のわさび味に対し、ダブルスコアに近い差をつけてのダントツ人気です。現在の商品は「カリっと食感」をアピールしています。実は、2000年にX線CTで柿の種の解析を行ったところ、柿の種の生地の中に大きな空洞があり、この空洞が亀田の柿の種ならではのカリッとした食感にもとになっていることがわかりました。
確かに、他社の柿の種は「本物の果物の柿の種」のように平べったいものが多いですが、亀田製菓の柿の種はふっくらした形になっています。
また、2024年2月のパッケージリニューアルでは、パッケージデザインの配色にカラーユニバーサルデザインを採用し、色覚多様性に配慮した配色となっているとのこと。
昔から馴染みのある味で、ピーナッツと柿の種の相性が抜群で美味しいです(20代・女性)
他の味のものも気にはなるが、やっぱりノーマルが一番美味しいと思うので(30代・女性)
やっぱり王道・基本の柿の種がシンプルなのにおいしい(40代・男性)
小袋になっているのが食べやすく、柿の種もサクサクで一番好き(50代・女性)
以前から食べていて、今でも飽きずに食べ続けているため(60代・男性)
「ノーマルが一番」「馴染みのある味」というコメントが多かったです。カップヌードルもペヤングソースやきそばもさまざまな味が発売されましたが、結局オリジナルの味に回帰するのと同じく、柿の種もオリジナルに回帰するのだろうと筆者は思います。
また、柿の種とピーナッツのバランスを挙げる方もいらっしゃいました。これについては次項で説明いたします。
国民投票から5年、理想の「柿の種:ピーナッツ」比を再び問う!
亀田製菓は2019年に、『私、亀田を変えたいの。キャンペーン「当たり前を疑え!国民投票」』において、柿の種とピーナッツの比率について問うキャンペーンを実施しました。
その結果、それまでは柿の種:ピーナッツの比率が重量比「6:4」であったものが、2020年5月より重量比「7:3」に改められたという経緯があります。
あれから5年、理想の柿の種:ピーナッツ比率はどうなったのかーー。
いよいよ発表です!
現状の「柿の種7:ピーナッツ3」が1位という結果になりました。ちなみに1位から5位までは、2019年に亀田製菓が行った国民投票の結果と同じです。
一番票数の多い「柿の種7:ピーナッツ3」を中心として、柿の種の比率が増えても減っても、票数が徐々に減っていくのが、バブルチャートからもわかります。寄せられたコメントをご紹介します。比率はすべて「柿の種:ピーナッツ」の順です。
・「ピーナッツだけ」もある・比率10:0
余計なものはいりません。若干の辛さが病みつきになります(50代・男性)
・比率9:1
ピーナッツは少量のほうが健康上良いと聞いたことがあるため(40代・女性)
・比率8:2
柿の種をもっと食べたいと思うから。でも少しピーナッツも欲しい(20代・男性)
・比率7:3
柿の種のほうが好きなので、自分にとって今の比率がとてもバランス良いと感じます(40代・女性)
・比率6:4
亀田の柿の種は正直ピーナッツが足りないなと思ってしまいます(30代・男性)
・比率5:5
一緒に食べると美味しいから、同じくらいの量が良いから(30代・女性)
・比率4:6
柿の種の辛さにいつもひーひー言いながら食べているので、ピーナッツの方がやや多いくらいの比率だとより美味しく食べられると思うからです(50代・女性)
・比率3:7
ピリ辛が少し苦手なので、柿の種が少なめで、ピーナツが多めだと嬉しい(30代・女性)
・比率2:8
ピーナッツの合間合間にしょっぱいかりっとした食感の柿の種が入ってくるのが理想だからです(30代・男性)
・比率1:9
ピーナッツ中心でたまに飽きたところに食べたくなります(30代・男性)
今回、「柿の種0:ピーナッツ10」はゼロ票だったのですが、実は「亀田の柿の種 ピーナッツだけ」というシリーズも存在します。 「それはもはや柿の種じゃない……」というつぶやきが、各所から聞こえてきそうです。この商品を知ったとき、まるでかつてのイギリス首相チャーチルが飲んだといわれるカクテル、「究極のドライマティーニ」(ベルモットの瓶を見ながらジンを飲む)みたいだなと、筆者は思いました。
「好きな柿の種のメーカー」についても聞いてみた!
せっかくの機会なので、新潟県内の柿の種を製造しているメーカー8社と、山形県にある豆菓子メーカー「でん六」の合計9社を対象に、「好きな柿の種メーカー」についても聞いてみました。亀田製菓が1位にくることは予想どおりでしたが、やはりテレビCMやニュースで知名度のあるメーカーが上位に入りましたね。色々なメーカーの柿の種を食べましたが、亀田製菓が一番美味しいと思うからです(60代・女性・亀田製菓)
柿の種のカリッと感がこのメーカーは好きです(20代・女性・三幸製菓)
柿の種を食べたいなと思った時に、店頭で目につく商品でよく食べているから(30代・女性・亀田製菓&でん六)
柿の種を買うとなったら、亀田製菓か越後製菓のものを買うから(30代・男性・亀田製菓&越後製菓)
新潟県在住の筆者としては、浪花屋製菓が柿の種の元祖であること(柿の種は今年が誕生100年)や、新潟競馬場で限定缶を販売していることなどから、上位に入るのではないかと期待しましたが、新潟県外の方々には知名度が低かったようです。
定番こそ王道!
2023年10月~12月の「米菓の食品POS売れ筋ランキング」でも、1位は「亀田の柿の種」、6位が「亀田の柿の種 わさび」であることから、今回のアンケートの結果は実際の売り上げに沿っているものといえるでしょう。改めて、定番商品こそが王道であることを実感した結果でした。※回答者のコメントは原文ママ
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