Q. 「親知らずが原因で死ぬことがある」って本当でしょうか?
痛い……でも、抜くのは怖い……親知らずを放置するリスクとは?
Q. 「親知らずが原因で死んでしまった人がいる、と聞きました。私も生えてきた親知らずを抜かずに、そのまま放置しているので不安です。親知らず周辺の歯ぐきがズキズキと痛かった時期もありますが、今は痛みもなく、他の歯と同じように使えます。痛みがなくても抜歯した方がいいのでしょうか?」
A. まれですが本当です。痛みや腫れなどの症状があるなら歯科受診を
親知らずが原因で、命に関わるようなケースは非常にまれです。しかし実際に死亡例の報告はあります。怖いのは、親知らずが原因で起こった感染を放置した場合です。最初は局所的な感染でも、放置すると体内の筋肉と筋肉の間にある組織を通じ、他の部位にまで感染が広がっていきます。
例えば、下の親知らずが腫れて、炎症が悪化するのを放置していると、感染が顎やのどを通じて、胸周辺に広がり、心臓周辺にまで達することがあります。命に関わるのは、このようなケースです。首から下まで感染が広がってしまった場合、死亡率は20%以上とも言われており、大変危険です。
実際には、そこまでひどい腫れや痛みを放置し続けることはほとんどないと思いますが、痛みや腫れなどの症状が出ている場合、自己判断は禁物です。一度、歯科を受診するようにしてください。
さらに詳しく知りたい方は「親知らず放置で死亡例も…痛み・腫れを様子見する危険性」をあわせてご覧ください。