今回は、個人向け国債・変動10を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのかの解説と、初めて購入する方向けの個人向け国債の購入手順をご紹介します。
個人向け国債・変動10を金利0.61%で100万円購入したときの半年後にもらえる利息は?
個人向け国債・変動10を「金利0.61%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10(金利0.61%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.61%×1/2(半年間であるため)=3050円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「619円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10を金利0.61%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3050円-619円=2431円」となります。
参照:変動10年「第174回債」/財務省
個人向け国債の購入方法を知っておこう
なるべく安定的に資産を運用したいという方は、個人向け国債がおすすめです。初めて購入する方のために、購入までの流れを解説します。●個人向け国債購入ステップ1:取扱金融機関を選ぶ
個人向け国債を取り扱っている金融機関(銀行、証券会社、郵便局など)を確認してみましょう。個人向け国債を購入できる金融機関は2024年9月1日時点で「897機関」もあります。
また、上記のうち、インターネットによる購入が可能な金融機関は「26機関」あります。おもなネット窓口としては「SBI証券」「マネックス証券」「楽天証券」などがあり、詳しくは、以下の財務省HPで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
・インターネットによる購入が可能な取扱金融機関
なお、すでにネット証券で口座開設ができている方は、パソコンやスマートフォンから簡単に購入手続きができます。
まだ、証券会社等の口座を開設していない方は、以下の「ステップ2」からをご参考になさってください。
●個人向け国債購入ステップ2:口座を開設する
口座を開設するときは、運転免許証、健康保険証など本人確認ができる書類、マイナンバー(個人番号)、印鑑等が必要です。
●個人向け国債購入ステップ3:購入する個人向け国債を選ぶ
個人向け国債には、固定3年、固定5年、変動10年の3種類があります。口座開設後、金融機関の窓口または、インターネットを通じて、どの個人向け国債を購入するのか選びます。
●個人向け国債購入ステップ4:購入の申し込みを行う
個人向け国債は、発行日以前の一定期間(募集期間)に購入申し込みができます。金融機関によって募集期間の取り扱いが異なるため、詳細は各金融機関に確認してください。
参照:個人向け国債の買い方
個人向け国債、途中でお金が必要になったら?
個人向け国債を購入した後、予定外の出来事で「お金が必要になった……」という場合があるかもしれません。その場合は、個人向け国債の「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3タイプすべてで、購入後、1年を経過した時点から、額面1万円単位での中途換金ができます。中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直近2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれます。つまり、変動10年を5年で解約した場合は、直近2回分の利息が差し引かれ、4年分の利息を受け取ることになります。
株式や投資信託は損した時が不安……。できれば、安定的な方法でお金を増やしたいという方は、日本国政府が、利子と元本の支払いに責任を持つ個人向け国債を試してみるのもよいかもしれません。「無理のない範囲」での購入を心がけましょう。
参照:個人向け国債を始めてみたい方/財務省