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Google Pixel 9を徹底レビュー。Pixel 8からどこが進化した? 操作感や発熱状況は?

Androidスマートフォン「Google Pixel」シリーズの最新モデル「Google Pixel 9」が登場しました。この記事では、Google Pixel 9の特徴を紹介するとともに、使用感についてレビューします。

伊藤 浩一

執筆者:伊藤 浩一

デジタルガジェットガイド

Google Pixel 9(ソフトバンク版、ストレージ128GB)

Google Pixel 9(ソフトバンク版、ストレージ128GB)

Googleのスマートフォン・Pixelシリーズの最新モデル「Google Pixel 9」が2024年8月22日にリリースされました。Googleストアほか、ドコモ、ソフトバンク、auから販売されています。

この記事ではソフトバンクからお借りしたGoogle Pixel 9(ストレージ128GBモデル)を使って、特徴や使い勝手をレビューしていきます。
<目次>

Google Pixel 9の基本スペック

Google Pixel 9

Google Pixel 9

PixelシリーズはAndroidのリリース元であるGoogleから発売されていることもあり、「OSアップデートが最速で提供される」「OSアップデートの保証期間が長い」などの特徴があります。

初代「Google Pixel」のリリースは2016年10月。日本で初めて発売されたのは2年後に登場した「Google Pixel 3」で、おサイフケータイに対応した日本市場向けのモデルでした。

では、Google Pixel 9の機能や性能はどのように仕上がったのでしょうか。前モデルと比較しつつ、基本スペックを見てみましょう。

<Google Pixel 9の基本スペック>
OS:Android 14搭載
ディスプレイ:6.3インチActuaディスプレイ(ディスプレイピーク輝度:2700ニト)
プロセッサー:Google Tensor G4チップ
RAM:12GB
ストレージ:128GB/256GB
前面カメラ:10.5メガピクセル
背面カメラ:広角カメラ 50メガピクセル/ウルトラワイドカメラ 48メガピクセル
防水:IPX8
防塵:IP6X
サイズ:152.8mm×72mm×8.5mm
重量:198g
ネットワーク:5G通信対応(nanoSIM+eSIMのデュアルSIM)
認証:顔認証/指紋認証あり
バッテリー容量:4700mAh(24時間以上のバッテリー駆動時間)
アップデート:発売から7年間にわたり、セキュリティアップデート、OSアップデート、新機能を随時提供する「Pixelアップデート」を保証
Google Pixel 9の背面

Google Pixel 9の背面

ストレージ128GB

ストレージ128GB


■Pixel 8からの進化ポイント1. チップセット
チップセット「Google Tensor G4」は4世代目にあたるチップセットで、Pixel 8に採用されたGoogle Tensor G3よりもさらに機能が向上しています。

このチップセットの搭載により、AI機能が向上。Google Pixel 8/8 Proで初登場した写真の編集機能「編集マジック」に「オートフレーム」という機能が加わりました。この機能を使用すると、AIが写真の構図を自動で調整し、切り抜き位置を提案してくれます。周辺の景色を生成して画角の広い写真に仕上げることなども可能です。

AI アシスタントの「Gemini」もPixel 8シリーズから引き続き搭載。「初めての四国旅行、2泊3日のプランを考えて」などと呼びかけると旅程を提案してくれたり、「8月にメールに届いたセール情報を要約して」と指示するとGmailアプリと連係して対応してくれたりするなど、便利な使い方ができます。

■Pixel 8からの進化ポイント2. メモリ容量
Pixel 8で8GBだったメモリ容量は12GBに増えており、高画素な動画や写真の編集、3Dゲームの操作などが快適になっています。

■Pixel 8からの進化ポイント3. カメラ機能
Pixel 9は背面に50メガピクセル(5000万画素)のメインカメラと、48メガピクセル(4800万画素)のウルトラワイドカメラを備えたデュアルカメラ構成。ウルトラワイドカメラはPixel 8(1200万画素)の4倍の画素数となっています。絞り値も2.2から1.7になり、より明るくクリアに撮影できるようになりました。
背面カメラ

背面カメラ


■Pixel 8からの進化ポイント4. バッテリー
Pixel 8で4575mAhだったバッテリー容量は、4700mAhにアップ。バッテリーを節約する「スーパーバッテリーセーバー」を有効にすると、最長100時間の利用が可能です。

充電速度も向上。また「バッテリーシェア」機能を使用すれば、Pixel 9の背面に置くだけでQi対応スマホやQi対応ワイヤレスイヤホンを充電することもできます。
「スーパーバッテリーセーバー」設定画面

「スーパーバッテリーセーバー」設定画面

 

本体の重みや厚みは?

前述の通り、本体のサイズは152.8mm(高さ)×72mm(幅)×8.5mm(奥行き)、重さは198gとなっています。実際に手に持ってみると、本体の大きさに比べて重量感と厚みがあり、カメラが出っ張りのあるデザインのためか頭でっかちな重量バランスという印象。片手で持って操作するにはバランスが悪いと感じました。
重量感と厚みのある本体

重量感と厚みのある本体

 

カメラ機能の実力は?

背面カメラが50メガピクセル(広角)+48メガピクセル(ウルトラワイド、マクロフォーカス機能付き)となり、前モデルで不足気味だった画素数も4倍になったことから、写真の解像度が大きくアップしたと感じます。AI機能の編集マジックの動作速度や精度も向上しています。もちろん、消しゴムマジックで写真を編集することも可能です。
カメラ作例(広角)

カメラ作例(広角)

消しゴムマジックで手前の看板を選択した例

消しゴムマジックで手前の看板を選択した例

消しゴムマジックで手前の看板を消した例

消しゴムマジックで手前の看板を消した例

 

バッテリーの持ちは?

バッテリー性能に関しては、1回の充電で24時間程度の利用が可能な印象です。急速充電にも対応しており、別売りのGoogle 45W USB-C充電器を使用すると30分ほどで55%まで充電できるので、使い勝手が良くなっていると感じました。
バッテリーの画面

バッテリーの画面

 

AI機能の使用感は?

AI機能は、プロセッサー「Google Tensor G4チップ」により快適に動作している印象です。電源ボタンを長押し、またはホームボタンを長押しすることで起動させることができ、「かこって検索」をしたり、音声で指示をして文章を生成したりすることが可能です。
かこって検索の例

かこって検索の例 

Gemini AIで「年賀状の添え書き」を検索した例

Gemini AIで「年賀状の添え書き」を検索した例

 

発熱問題は改善した?

発熱に関しては、冷却機能を搭載していませんが、動画やゲームを操作していてもそれほど熱くならない印象です。温度測定アプリで調べてみると、38℃以上には上がらない状況でした。

発熱が抑えられているためか、ベンチマークのポイントが低めで他社のフラッグシップモデルの半分程度の値となっています。動作速度よりも発熱抑制を優先している印象です。
動画視聴後にアプリDevice Infoで温度表示(38℃)

動画視聴後にアプリDevice Infoで温度表示(38℃)

Antutu Benchmarkのスコア

Antutu Benchmarkのスコア

 

販売価格は15万1200円から。お得な購入方法も

ソフトバンクでは、Pixel 9の128GBモデルが15万1200円、256GBモデルが16万5600円で販売されています(48回の分割払いにも対応。128GBモデルは1~12回目が3円/月、13~48回目が4199円/月。256GBモデルは1~12回目が3870円/月、13~48回目が3310円/月)。

さらに「新トクするサポート(プレミアム)」の「早トクオプション」を適用すると、端末を1年で返却することを条件にお得に利用することができます。

<128GBモデル>
支払額:分割払い1~12回目の総額36円+早トクオプション利用料1万9800円
※48回払いで購入し、13カ月目に特典利用を申し込んでソフトバンクに機種を返却する場合

<256GBモデル>
支払額:分割払い1~12回目の総額4万6440円+早トクオプション利用料1万9800円
※48回払いで購入し、13カ月目に特典利用を申し込んでソフトバンクに機種を返却する場合


Google Pixel 9は、超高速なハイエンドスマホという位置づけではなく、AI機能を快適に利用できるバランスの良いモデルです。AIを活用したいユーザーにおすすめのスマホです。

<参考>
Google Pixel 9(ソフトバンク)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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